12話 ページ14
あの日私は、確か今日みたいに
寝坊した日だった。
だけど海斗くんは玄関で待ってくれてて、急いで準備して一緒に登校した。
学校に入ると自分の机の前で立ち尽くしている澪奈と
さくらちゃんがいた。
気になって海斗くんの手を解き澪奈のそばに行くと
真っ赤な文字で酷い言葉が沢山書かれていた。
『…なにこれ、』
宇佐美「まさかドーピングしてたなんてね」
甲斐「そりゃあ全国大会も勝てるよなあ」
茅野「何の話?」
宇佐美「ネットで拡散されてる。この前の大会で澪奈がドーピングしたって」
『なにそれ意味わかんないよただの噂でしょ?』
景山「私はやってない」
甲斐「おいおい逃げんのかよ!」
『ちょっと、隼人やめなよ、っ』
私は急いで澪奈を追いかけようとしたけど涼音に腕を掴まれた
諏訪「認めるまであいつと喋んなよ〜」
水越「は〜い」
宇佐美「さくらも付き合い方考えた方がいいよ」
茅野「どういう意味?」
宇佐美「このままだと澪奈と同じ目にあうってこと」
私はただ下を向くことしかできなかった。
次の日澪奈が教室に入るとみんな一斉に澪奈を見たけど何事も無かったかのように視線を戻し話し始めた。
私は耐えられなくなって澪奈のほうに駆け寄った。
『…、澪奈おはよ!』
景山「…」
『…あのさ!今度一緒に、』
景山「A、もう私に話しかけないで」
___
茅野「みんなが澪奈を避けるようになってまるで空気みたいに無視するようになって…かわいそうだった」
諏訪「ちょっとまってよ私たちは別に、」
柊「それで 茅野 お前はどうした?」
茅野「手紙をもらいました。澪奈から。」
《私とさくらは違う。プロレスネタとか全然分からないしずっと合わないと思ってた。だからもう二度と話しかけないで。さくらとは友達になれない。》
茅野「やっぱり私と澪奈じゃ釣り合わないんだって…だから私も避けるようになりました」
『…っ、』
茅野「澪奈を空気みたいに無視するようになって…最低です。澪奈はきっとそれが辛くて…」
宇佐美「何それ。それじゃあまるでうちらがじさつの引き金引いたみたいじゃん。え、何?うちらを主犯にしてブッキーに裁いてもらいたいの?」
茅野「そんなつもりじゃ…」
宇佐美「大体自分が一番の親友みたいに語っちゃってさ。そういうのマジでムカつくんだけど」
43人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あゆり | 作成日時:2021年9月18日 8時