３年Ａ組今から皆さんは、人質です (ページ15)

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１３話ページ15

諏訪「あんた皆に何て呼ばれてるか
知ってる？奴隷だから。何でも言うこと聞く奴隷。分かる？誰もあんたの意見なんか求めてない黙って言うこと聞いてりゃいいんだよ！」

唯月まで、やめてよ。なんでそんな酷いこと言うの？
私はみんなが怖くて俯いた。
なんて弱いんだろう。澪奈を守ることもできなかったし、今責められてるさくらちゃんも守れない。

私って本当に弱い人間だ。つくづくそう思う。

柊「酷いねえ」

宇佐美「うっさい。私は卑怯な真似してまで一位になろうとしたあいつにムカついたから喋りたくなかっただけ。それの何が悪いの？」

諏訪「香帆に一票」

皆が次々に澪奈の悪口を言い始めた。

中尾「薬使うような奴とは仲良くなれねえよな」

水越「そうそう、自業自得でしょ」

石倉「ま、スポンサーから沢山金もらって豪遊してたって話も聞くし。他にも色々ボロが出てくんじゃねえの？」

みんなそうやってホントかウソかも分からない噂をうのみにするんだ。澪奈がいなくなる時もそうだった。

甲斐「景山って男関係も派手だったんだろ？」

小宮山「アスリートってすっごい性欲強いんでしょ」

須永「俺の友達もヤッたって言ってたし」

石倉「嫌われるべくして嫌われる人間だったんだよアイツは」

『…なんでっ、』

ダメだ。なんで私が泣きそうなの。澪奈はもっと辛かったはずなのに私に何も言ってくれなかった。

海斗くんに繋がれた手があたたかくて余計に涙が零れそうになった。

茅野「…ふざけんな」

甲斐「あんな奴死んで当然だったんだよ」

『はやと！！』

茅野「ふざけんな」

甲斐「あ？」

茅野「ふざけんじゃねえ！」

さくらちゃんがそう言い放ったと思ったら、隼人が
蹴飛ばされていた。