３年Ａ組今から皆さんは、人質です (ページ3)

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１話ページ3

３月１日

いつもと変わらない平和な朝

珍しく寝坊して、待ってもらうのは申し訳ないから
海斗くんには先に行ってもらった

･

『みんなおはよーう！』

諏訪「やっときたよー Aおはよー」

水越「Aが寝坊なんて珍しいね？」

小宮山「昨日遅くまで起きてたんでしょ？笑」

『んへへ、海斗くんと電話してたの』

諏訪「でたよ、そんなことだろうと思った」

小宮山「相変わらずラブラブだね〜」

里見「Aおはよ」

『海斗くんおはよ！ごめんね？朝寝坊しちゃって』

里見「大丈夫だよ、なんとなーくそうなるんじゃないかと思ってたから笑」

『んふふ、ごめん』

なんていつもと変わらないゆるい会話を交わす

『あれ、後ろどうしたの？みんな集まって』

水越「なんかドアあかないらしいよ〜？」

『え！そんなボロかったの？この学校』

水越「ね、てかせめて卒業式まではもってほしいよね〜」

そんな会話をしていると先生が教室に入ってきて
私は海斗くんの後ろの席に向かった

茅野「あ、先生！あの、後ろのドアがあかないんですけど…」

柊「とりあえず席につこうか。あれ、甲斐くん達は？」

そう言えば隼人、まだ来てない
朝連絡したら文字からでも読み取れるほど
気怠そうに返信がきた

石倉「お〜間に合った間に合った」

雑にドアをあけ、石倉くんに続き隼人と須永くんが入ってきた

柊「間に合ってない、遅刻だ」

石倉「は〜い」

あんなに遅刻しないでよって言ったのに
結局遅刻してきてるし

須永「ブッキー少しくらい多めに見ろってー」

須永くんが先生をけってドアに思いっきりぶつかった

甲斐「はよ」

『おはよ。もう、あんなに遅刻しないでって言ったのに』

甲斐「わりぃわりぃ。てかギリ遅刻じゃねえし」

私の頭に軽く手をおいて自分の席に行く
私は小さくため息をついてまた前を向いた

教室はザワザワしていて、気づかなった
先生がドアの鍵を閉めたことに

柊「全員揃ったかな？
今日は大切なお知らせがあります」

「今から皆さんには、人質になってもらいます」

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