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『伊黒さん?聞いてますか?』

伊黒「……そこまで悪くない。」

『…(微妙な反応だなぁ)』






「だが、」と言おうとすると感じる視線。
「可愛いんだよね?」「二人きりになるんだよね?連れていくんだよね?」という予想に満ち溢れた視線。


全て正解だが、後に弄られるのはすごく面倒だ。








煉獄「俺たちには構わず、気にせずやってくれ!!」

他の皆「「……(いや言っちゃ駄目だよ/ですよ…)」」







……余計気になるだろう、そんなこと言ったら。







煉獄「む?どうした?」

宇髄「お前なぁ…」

伊黒「行くぞ」コソッ

『え?!』





立ち尽くすAを抱え、「きゃー!!!姫抱き!伊黒さん素敵っ!」と叫ぶ甘露寺の声を背に屋敷の奥へ奥へと向かった。








.









伊黒「…その包帯は、他の男からの接吻防止にいい。」

『せっ、?!』

伊黒「それはいいが…、俺の羽織はともかく、他の男の隊服を着るとはどういうつもりだ?」

『えっと、そ、その方が喜ぶんじゃないかって、宇髄さんが…』







宇髄…どういう、…………まさか。

先週くらいに「もっと欲出していいんじゃねぇの?我慢し続けると爆発すんぞ。派手にな」と言っていたことが頭をよぎる。


要は、「大切にしたいなら、ある程度のところで欲は出すべき」と言ったところだろうと、その時は思ったが、、、


今がその時なのか?まんまと引っかかったようで腹が立つが…、利用させてもらおう。







Aがおろおろしている間に、包帯を取り接吻をする。暫くして、息を求めて開いた口から舌を入れてかき乱す。


接吻後のとろんとした目、赤く染まる頬。
それだけでも十分、理性が崩れる。

それに気づいていないところがタチが悪く、愛おしい。








『はぁ、はぁっ、……』

伊黒「……煽ったのはAだ。」

『…っ、狡い人ですっ、///』

伊黒「早く脱げ」









可愛いかったから、良しとしよう。今回は。









.

でえと→←可愛いければ



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作者名:gera | 作成日時:2021年3月1日 12時

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