真選組の精鋭隊士なのに攘夷思想が芽生えそうです。【銀魂】

【第三十八話】 ページ42

屯所まで帰り着いた2人。


そんな2人を陰からコソコソと覗き見る人影がある。


「やっぱAちゃんと沖田隊長ってデキてんの?」


「ありゃあどう見てもデキてんだろ。

見ろよ、手繋いでるぜ。」


「俺、Aちゃんのあんな顔初めて見たよ。」


「俺だって怖ぇAちゃんしか知らねぇよ。監察にももうちょっと女見せてくんねぇかな〜。」


「見せねぇよ。」


「「「だよな〜。」」」


一斉に振り返る。


背後にはにっこり笑ったAが立っていた。


「Aちゃん！？

じゃなくて！！Aさん！！！」


「お前ら、影でちゃん付けで呼んでんのか？

監察も偉くなったんだな〜。」


違うんです、これには訳がなどと弁解を続ける監察計3人。


沖田はそれを眺めながらけらけらと笑っていた。


「総悟さんも笑ってないでなんか言ってやってくださいよ！！」


しょうがねーなー、と近くに歩み寄る。


「てめぇら俺の女を気安く呼んでんじゃねぇよ。」


「「「やっぱりデキてんじゃねーか！！！！！！」」」


「まだデキてねーよ！！！！」


思わずまだと口をついて出たことに自身も驚いていた。


自分で思っているよりも沖田を意識している。


Aの中に色濃く染み付いた1日だった。


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