【第二十七話】 ページ31
「じゃあ最初から整理しよーぜ。
何でおかしいと思い始めたんだ?」
んーと唸ってことの経緯を思い返す。
「まあスタートは総悟さんと任務に行く回数が極端に減ったことですかね。」
「そう言えばなんか聞いたな。」
そうそうと頷くA。
入隊当初から沖田とニコイチだったA。
一人前になったから1人でというにはあまりに時間が経ち過ぎている。
1番隊副隊長になったのもかれこれ1年以上前のことであった。
土方と並ぶ頭脳だと言われ、剣術では沖田と勝負がつかない。
ここまで来てやっと一人前というのは他の隊士たちにも分が悪い。
「極め付けは今日ですよ!」
片手に握った350m缶を握り締めながら息巻いている。
手のひらの中のものが苦しいと言わんばかりにガシャガシャと音を立てながら小さくなっていく。
Aは今日の出来事を詳細に銀時に語った。
根掘り葉掘り家族の話を聞かれた事。
真選組を辞める気はあるかと問われた事。
意味も分からぬ謝罪を受けた事。
不信感を通り越し憤りさえ感じていた。
「んー。」
腕組みを解き、ソファに横になりながら頬杖をつく銀時。
部外者である銀時でさえ不信感を持っていた。
Aに何もなければそれで良い。
ただそこにA以上に危機感を持っていたのも銀時だった。
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やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時