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私は今、図書室で悠馬たちに勉強を教えている。


そんな中、飽きたと言いながらぐでーんとする莉桜が

私の昔話を聞かせてほしいと言い出した。


ちょうど教えるのも一区切りがついたところだから、

私は特別ですよと言ってから話し出した。




『 私は体が弱かったんです、生まれつき。

歩くのも辛いくらい病態はひどかったです。

ある日、鬼舞辻が現れて私は鬼になりました。

そんな私を村の人たちは化け物だと言って虐げました。

⋯私は村人全員を殺しました 』


渚「 ⋯でも、なんで鬼殺隊に? 」


『 私は不本意ながら

“珠世”という女性に体をいじられました。

そのおかげか“人を襲う”という考えが

“鬼を滅す”に変わって、今に至ります 』




やめようやめよう、と思いながらも話す口は塞がらない。




『 ⋯こちらの世界に来た時、

私はもう彼らと会いたくなかったんです。

彼らは私が今まで会ってきた中でも

かなりの実力を持ち、かなりの良心を持つ隊士たちです。

そんな彼らがまた危険に晒されるのが

辛くてたまりませんでした 』




不老不死の私が大事にしている子は

全て先に死んでしまう。


鬼に殺られたり、寿命で死んだり。


⋯辛かった。みんなが私を置いていってる気がして。




『 その分、鬼はよかったんです。

頸を取られない限り、私を置いて死ぬこともない。

裏切っても私の方が強いから始末できる。

⋯愚かでした。

だからこそ私は鬼である事実を捨て、

人間側についたんですよ 』




私が話し終わるとともに、

みんなは控えめに拍手し始めた。


そんなにいい話でしたでしょうか⋯?


少なくとも、不快感が増すと思うのですが。




磯貝「 ⋯ずっと抗って生きてきたんだ。

Aは本当にすごいよ 」


中村「 磯貝の言う通り!

ずーっとウチらのこと守ってくれてるし? 」


神崎「 私とカエデちゃんが攫われた時も、

私と前原くんを庇った時も、すごくかっこよかったよ。

これからもよろしくね? 」




嬉しい言葉に微笑みかけると、

悠馬が仕切り直しと言って勉強を始めた。


それに(なら)って莉桜とカエデ以外は勉強に手をつける。


さて、私も復習をしようか、というところで

私たちに声がかかった。




「 おや? E組のみなさんじゃないですか 」




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KAINkun - あの…イトナ君の触手は頭からですよ。茅野は首であってますけど… (2020年11月14日 19時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
みやび - 爆豪くんみたいな台詞があってちょっと嬉しかったですwこの小説めっちゃ好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月4日 15時) (レス) id: 195448bd53 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(`・ω・´)好きです!これからも頑張ってください。 (2020年3月31日 18時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ - 面白いです更新頑張ってください! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 675d13869e (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き(プロフ) - 面白いので頑張ってもらいたいとおおおおおお思いまーす!(面白いのでこれからも頑張ってください!) (2020年3月18日 9時) (レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月29日 6時

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