鬼殺しながら先生殺します。《弐》

. ページ40

.




視線を横へ移すと、そこには謹慎明け初の全校集会で

私が喧嘩を売った荒木を始めとした、

浅野くん以外の五英傑が揃っていた。


私としては浅野くんに会いたかったですね。




荒木「 もったいない。

君たちにこの図書室は豚に真珠じゃないですか？ 」


瀬尾「 どけよ、雑魚共。

そこは俺らの席だ。とっとと失せな 」


茅野「 なっ、なによ！！ 勉強の邪魔しないで！！ 」




そう言ったカエデの持つ本はぷでぃんぐの図鑑だった。


微塵も説得力がないのがカエデらしいです。




磯貝「 ここは俺たちが

ちゃんと予約して取った席だぞ！ 」


中村「 そーそー。

クーラーの中で勉強なんて久々でチョー天国〜 」




悠馬が言い返しても、五英傑は動じず、

むしろ自慢げに胸を張った。




小山「 忘れたのか？

この学校じゃ成績の悪いE組はA組に逆らえないこと 」


奥田「 さ、逆らえます！！ 」


『 少なくとも私は確実にできますし、

今のE組でも逆らえますよ 』


小山「 なにっ？ 」


奥田「 私たち、期末テストで各教科1位狙ってます。

そうなったら、大きい顔なんてさせませんから！ 」




今回はやっぱり愛美の気合が入っている。


そんな愛美に小山が“メガネなどかけて芋臭い”

とか言っているけど、

あなたも人のこと言えないのでは？




『 ⋯有希子に手ェ出すな、クズ 』


榊原「 相変わらずAはツンデレだね？ 」




イラつく⋯俺が手ェ出しそうだ⋯。

(もちろん暴力的な意味で)




小山「 ⋯なるほど、一概に学力なしとは言えないな。

一教科だけなら 」


『 おい、ブス。女子(おなご)の頭を叩(はた)くな 』


小山「 はぁ！？ 」




本当にコイツらはE組が絡むと収拾がつかなくなる。


鬱陶しいからいい加減にしてくれねェかな。




荒木「 じゃあ、こういうのはどうかな？

俺たちA組と君らE組、

5教科でより多くの1位と2位を取ったクラスが

負けた方になんでも命令できる⋯ってのは？ 」




舐めきってやがる。

さっきの宣戦布告の意味が分かってねぇのか？？




瀬尾「 どうした、臆したか？ 所詮雑魚は口だけか？

俺たちなら命懸けても(・・・・・)構わないぜ？ 」




.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す