鬼殺しながら先生殺します。《弐》

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渚「 教科1位で触手1本かぁ⋯ 」


奥田「 えぇ！ 頑張りましょう！ 」


『 気合い入ってますね、愛美ちゃん 』


奥田「 はい！ 」




それもそのはず、このクラス(E組)には

一教科だけであれば十分1位を狙える人材が揃っている。


国語は神崎、数学は業、理科は奥田、

社会は磯貝、英語は渚と中村といったように、

触手破壊権を誰でも勝ち取れるような環境だ。




ブーッ




そこで、杉野の携帯に電話が来た。


相手は野球部キャプテンの進藤だった。




杉野「 もしもし？ よお、なんだ？ 球技大会ぶりだな 」


進藤「 あぁ。あん時は世話になった。

高校で借りは返すと言ったが、

お前がまともに進学できるか心配になってな 」


杉野「 あははっ、相変わらずの上から目線で 」


進藤「 ⋯と、言うのもな 」




ふざけた雰囲気から一転、進藤の声がぐっと低くなった。




進藤「 今、会議室に特進クラス A組が全員集結して、

自主勉強会を開いているんだ。

音頭を取るメンバーは五英傑と呼ばれる、

ウチ(椚ヶ丘)が誇る天才たちだ 」




五英傑にはAも入っていた。


彼女、実は意外と有名人なのである。




進藤「 中間テスト 総合4位！！

他(た)を圧倒するマスコミ志望の、社会知識！！

放送部部長 荒木鉄平！！ 」




突然ナレーション的なのが始まり、

電話口に集まっている者たちは思わず苦笑する。




進藤「 総合5位！！ 人文系コンクール、総ナメ〜。

鋭利な詩人！！ 生徒会書記 榊原蓮！！ 」




榊原は何かとAに絡む。


Aをイラつかせるのは童磨に次いで上手い。




進藤「 総合7位！！

赤羽と時透無一郎への雪辱に燃える暗記の鬼！！

生物部部長 小山夏彦！！ 」




今まで中間くらいの成績だった業と

突然出てきた無一郎に嫉妬している小山は、

今回すごく力が入っている。




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