鬼殺しながら先生殺します。《弐》

. ページ37

.




進藤「 総合8位！！

口の悪さとLA仕込みの語学力は

追随者ナーッシーング！！ 生徒会議長 瀬尾智也！！ 」




そこで杉野が一旦ナレーションをストップさせ、

なぜその喋り方なのかを進藤に聞いた。


すると、進藤の回答は“1度してみたかった”だった。




進藤「 そして、その頂点に君臨するのが⋯

総合2位、全国模試2位！！ 全教科⋯パーーフェクト！

支配者の血を引き継ぐ、生徒会長 浅野学秀！！！ 」


杉野「 理事長のひとり息子⋯ 」


進藤「 人望厚く、成績はトップクラス。

プライドの高いA組の猛者をまとめあげるカリスマ性。

彼自身の指導力に加えて、全教科パーフェクトな浅野と

各教科のスペシャリストたち5人を合わせて“五英傑”

⋯ヤツら、お前らを本気で

本校舎へ復帰させないつもりだ。このままじゃ⋯ 」




本気でE組の心配をする進藤に杉野は礼を言う。


そして、いつの間にか周りに集まってきていた

クラスのみんなを見て言葉を続けた。




杉野「 でも、大丈夫。

今の俺たちはE組脱出が目標じゃない。

けど、目標のためには

A組に勝てる点数を取らなきゃならない。

見ててくれ、頑張るから 」


進藤「 ⋯ふっ、勝手にしろ。

E組の頑張りなんて知ったことか 」




.




『 しのぶ、むいくんは⋯ 』


しのぶ「 まだ目は覚ましていませんよ 」


『 ⋯ありがとうございます 』


しのぶ「 A、見舞いに来るのはいいですが、

ちゃんと寝ていますか？

伊黒さんから“師範が夜な夜な素振りをしている”

という告げ口が来ているのですが 」


『 ！！ 』


しのぶ「 ただでさえ我々鬼殺隊の人間は

夜に仕事をするので、睡眠時間が短いことを

あなた自身が身に染みてわかっていると思います。

いいですか？

あなたの体は限りなく人間に近くなっています。

前世と違って“眠らなくても大丈夫”じゃないんです。

分かったなら寝てください。

なんならここ(蝶屋敷)の寝台も貸します 」


『 ⋯分かりました。申し訳ないのですが、

ここで寝させていただいても？ 』


しのぶ「 構いません。ゆっくり体を休めてください 」




.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す