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次の日の昼休み。
教室では目から涙を流す殺せんせーが見られた。
クラス全員の心の中を代表して
ビッチ先生がなぜ泣いているのか、と問うと、
それはまさかの鼻水だった。
殺「 どうも昨日から身体の調子が少し変です 」
『 (もしや殺虫剤の缶の中に特殊成分が⋯?) 』
Aが頭の中で考察を繰り広げていると、
教室のドアが開いた。
そこには朝から姿の見えなかった寺坂が立っており、
マッハで彼の前に行った殺せんせーは
鼻水を散らしながら寺坂の心配をする。
『 (あらあら⋯色が真っ黒ですね。
あれじゃまるで“惡鬼”ですよ、全く) 』
ネクタイで顔に付着した粘液を一通り拭き終わり、
寺坂はビシッと殺せんせーを指さした。
寺坂「 そろそろ本気でぶっ殺してやんよ。
放課後、プールへ来い。弱点なんだってなァ?水が 」
次に寺坂はクラスの者たちに指示を出した。
“放課後にお前らも来い”と。
もちろん聞き入れるわけもなく、
意見するために前原が席を立った。
前原「 寺坂。お前ずっとみんなの暗殺には
協力してこなかったよな?
それをいきなりお前の都合で命令されて、
みんなが“はい、やります”って言うと思うか? 」
前原の言うことは正論だった。
現にAもそれを言おうとしていたからだ。
しかし、その言葉も寺坂には届かず、
突っぱねて帰っていった。
教室では行かないとの声が上がるも、
気持ち悪い殺せんせーの粘液固めで
強制的に行かされることになった。
一方、Aは
寺坂を追って教室を出た渚の後を追った。
2人の会話が終わった頃、
気配を消してばっと前へ現れると、
寺坂は一瞬驚いたあとに
Aを避けて前へ進もうとした。
『 寺坂、あなたは昨日
なにを教室に振り撒いたのですか? 』
“昨日”“教室”“振り撒く”
この単語に寺坂は反応を示した。
そして、あからさまに焦り、激昴し、
Aの胸ぐらを掴みあげた。
寺坂「 うるせェ!!!
てめェには関係ないだろーが!!!! 」
『“怒り”“動揺”“焦り”“自信”』
寺坂「 は⋯? 」
『 あなたの今の気持ちです。
正直黒すぎて不愉快です。
どこかへ散ってくれませんか?
あと、夜の学校へ来るのは危険かと。
ただでさえここには鬼が集まりますからね 』
寺坂にとってよく分からないことを言ったAは、
彼に反論させる隙も与えさせず教室へと戻った。
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KAINkun - あの…イトナ君の触手は頭からですよ。茅野は首であってますけど… (2020年11月14日 19時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
みやび - 爆豪くんみたいな台詞があってちょっと嬉しかったですwこの小説めっちゃ好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月4日 15時) (レス) id: 195448bd53 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(`・ω・´)好きです!これからも頑張ってください。 (2020年3月31日 18時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ - 面白いです更新頑張ってください! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 675d13869e (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き(プロフ) - 面白いので頑張ってもらいたいとおおおおおお思いまーす!(面白いのでこれからも頑張ってください!) (2020年3月18日 9時) (レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月29日 6時