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翌日、全快したAは早朝に屋敷を出た。
向かう先は赤羽業が1人で暮らす家だ。
業「 あれ、もう来たの? 」
『 業が呼び出したんでしょう。
それで用件はなんでしょうか? 』
業はAをリビングの椅子に座らせ、
目の前にクーラーボックスを出した。
そのボックスの中にはタコが入っており、
業のしたいことを瞬時に判断したAは蓋を閉めた。
『 ⋯こんなことで私を呼び出したんですか? 』
顔は笑っているが、目は全くもって笑っていない。
さすがの業も焦り、慌てて誤魔化した。
業「 あ、そうだ。Aの家行ってみたい 」
『 私の家⋯ですか? 』
業「 うん。1年の頃から仲良いのに、
家には行ったことないじゃん? 」
『 ⋯それもそうですね。
少し確認を取りたいのですが、いいでしょうか 』
業「 うん。いいよ〜 」
Aは一旦席を外し、
まだ寝ているであろう伊黒に電話をかけた。
が、その電話は通じた。
伊黒「 ふぁ⋯なんだ、? 」
『 起こしてしまい、すみません。
今から級友を連れて屋敷へ戻ろうと
思っているのですが、よろしいでしょうか 』
伊黒「 ⋯男か? 」
『 はい 』
伊黒「 ダメだ 」
断られたAは拗ねて、
ブチッと会話を強制終了させた。
そして、貼り付けた笑みで“大丈夫です”と業に言い、
クーラーボックスを肩からぶら下げる。
業「 ⋯ごめんね、お待たせ 」
『 いえ、大丈夫ですよ。では行きましょうか 』
Aは早歩きで家まで向かったが、
業にとってそれは地獄だった。
それなりに体育のできる業だが、
現役で鬼狩りをしているAには勝てない。
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◎ 27位ありがとうございます!
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レイン様(プロフ) - おばみつじゃない新しい設定ですねぇ (2020年8月19日 11時) (レス) id: 6e6e0a8455 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - カブトムシおはぎ柱wwwこれからも頑張ってください。 (2020年3月31日 17時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
澄葉流(プロフ) - ちょー面白いです!!!これからも更新頑張ってください!!! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 73c9d55ae5 (このIDを非表示/違反報告)
なー - えっ…面白すぎない?続き、楽しみに待っております (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0ed445bc17 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - めっちゃ好みです!これからも頑張ってください!応援してます。 (2020年2月19日 21時) (レス) id: f4a774456e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月17日 16時