鬼殺しながら先生殺します。

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10分後、イリーナは教室へ戻ってきた。


そして、チョークを手に持ち、黒板に

“You are incredible in bed.”と書く。




ビッチ「 Repeat. 」




困惑しながらも、生徒たちは席に着いた。




ビッチ「 ⋯ほら 」


「「「 ゆ⋯You are incredible in bed. 」」」


ビッチ「 アメリカでとあるVIPを暗殺した時、

まずそいつのボディーガードに色仕掛けで接近したわ。

その時、彼が私に言った言葉よ。意味は⋯ 」




その瞬間、無一郎はAの耳を塞いだため、

Aには何も聞こえなかった。


が、Aは語学も習得しているため、

訳は分かっている。(※意味自体は分かっていない)




ビッチ「  外国語を短い期間で習得するには、

その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。

相手の気持ちをよく知りたいから、

必死で言葉を理解しようとするのね。

私は仕事上、必要な時、

そのやり方で新たな言語を身につけてきた。

だから、私の授業では外国人の口説き方を教えてあげる。

プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ。

身につければ、実際に外国人と会った時に

必ず役に立つわ 」


中村 岡島「「 (外国人⋯！) 」」


ビッチ「 受験に必要な勉強なんて

あのタコに教わりなさい。

私が教えてあげられるのは、

あくまで実践的な会話術だけ。

もし、それでもあんたたちが私を先生と思えなかったら、

その時は暗殺を諦めて出ていくわ。

そ、それなら文句ないでしょ？

⋯あと、悪かったわよ、色々 」




そっぽを向きながらボソボソと話すイリーナを見て、

クラスの皆は笑い始める。




業「 なにビクビクしてんのさ。

さっきまで殺すとか言ってたくせに 」


前原「 なんか普通に先生になっちゃったな 」


岡野「 もうビッチ姉さんなんて呼べないね 」




クラスの声でイリーナは目を輝かせる。


が、皆が挙げた呼び名は“ビッチ先生”だった。


イリーナは気安くファーストネームでいいと言うが、

そちらの方がしっくりくるという理由で

“ビッチ先生”と呼ばれることになった。




ビッチ「 ⋯っ、やっぱり嫌いよ！！！

あんたたちぃ！！！！！ 」




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