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3年E組の先輩を庇い、A組の先輩をボコボコにした結果、
担任に見捨てられた。
落ちこぼれを救い、最高位を否定したせいで。
2人の中での担任は、この瞬間に死んだ。
一方、Aは前世での記憶も走馬灯として見ていた。
弟子の伊黒を庇い、右目を失明したあの日。
自分が正しいのかが分からなくなった。
それから彼女は自分を隠し続けた。
鬼を連れた少年 竈門炭治郎たちと関わるようになり、
彼女は変わり、そして、今に至る。
⋯しかし、今また彼女は闇の中を彷徨い始めた。
私はこれでいいのか、大丈夫なのか。
彼女の中では自分が死んでいた。
業「 (殺せんせー。
あんたは俺らの手で殺してやるよ⋯!
さぁ、どっちの死を選ぶ?) 」
刹那、2人の体は何かにキャッチされた。
殺「 業くん、虹音さん。
自らを使った計算づくの暗殺、お見事です。
音速で助ければ、君たちの肉体は耐えられない。
かと言って、ゆっくり動けば、その間に撃たれる⋯。
そこで先生、ちょっとネバネバしてみました! 」
業「 くっそ、なんでもありかよ、この触手! 」
『 あははっ、楽しいです! 』
業は身動きを取ろうと動き、
Aは楽しそうにボヨンボヨンと跳ねる。
殺せんせーはイラついている業を
“これでは撃てませんねぇ”と煽った。
殺「 ⋯あぁ、ちなみに。
“見捨てる”という選択肢は先生にはない。
いつでも信じて飛び降りてください 」
夕日に照らされた殺せんせーを見て、
Aはうっすらと涙を浮かべた。
“継子を庇った力不足の柱が失明した”
と言われたあの事件での自分の行動は正しかったのだと。
殺「 さぁ、上に戻りますよ。
虹音さんのお姉さん?も来ていますし 」
『 お、お姉さん⋯? 』
殺「 はい。マスクをつけたオッドアイの⋯ 」
そこまで言ったところで、2人は地上に戻された。
Aの予想通り、そこには伊黒がいて、
彼女の姿を見た瞬間に抱きついた。
伊黒「 師範⋯自分が何をしたか
分かっているだろうな? 」
『 はい⋯ 』
伊黒「 怪我の次は熱、熱の次は自害か?
なんとか言ったらどうなんだ? 」
『 ⋯ごめんなさい。
けど、あの時にあなたを守ったのは
正しかったと分かったのでいいんですよ 』
伊黒「 ⋯そうか 」
2人は手を繋ぎ、仲良さげに帰っていった。
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レイン様(プロフ) - おばみつじゃない新しい設定ですねぇ (2020年8月19日 11時) (レス) id: 6e6e0a8455 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - カブトムシおはぎ柱wwwこれからも頑張ってください。 (2020年3月31日 17時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
澄葉流(プロフ) - ちょー面白いです!!!これからも更新頑張ってください!!! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 73c9d55ae5 (このIDを非表示/違反報告)
なー - えっ…面白すぎない?続き、楽しみに待っております (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0ed445bc17 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - めっちゃ好みです!これからも頑張ってください!応援してます。 (2020年2月19日 21時) (レス) id: f4a774456e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月17日 16時