.修学旅行の時間 ページ41
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『 絶対着物で行きましょう! 』
伊黒「 久々だからと浮かれるな。
一応仕事で行くんだからな 」
無一郎「 甘味処行きたい 」
磯貝「 ⋯伊黒先生はここじゃないですよね? 」
前原「 というか、Aは業の班だろ。
あっちで話し合ってこいよ⋯ 」
『 はいっ! 』
修学旅行が近づいてきた。
それぞれAは業の班、無一郎は磯貝の班だ。
引率するのは烏間・ビッチ先生・殺せんせー・伊黒だ。
殺「 1人1冊です! 」
いきなり教室に入ってきた殺せんせーの触手には、
修学旅行のしおりとは思えない厚さの本が乗っていた。
それもそのはず、普通の学校じゃ
掲載しないような情報がたくさん載っている。
『 ふふっ、浮かれてますね 』
伊黒「 師範も同じだ 」
『 えぇ〜? 』
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『 これ隊服じゃなくてよかったんですか? 』
伊黒「 あぁ。真昼間から鬼に出られても困る 」
中村「 あ、伊黒せんせーは着物なんだね 」
伊黒「 こちらの方が慣れているからな 」
普通車で各々の時間を楽しんでいた彼ら。
それはAも同じで、
彼女は業の膝の上でトランプを楽しんでいた。
そんなAに呼び出しがかかったのは、
殺せんせーが車両の窓に張り付いているのを
発見する直前だった。
烏間「 虹音さん、A組の浅野くんからの呼び出しだ 」
『 あ、はい。グリーン車まで行けばいいんですよね? 』
烏間「 あぁ。⋯何かあったら叫んでくれ。
俺と伊黒さんが駆けつける 」
『 ふふっ、自分の身くらいは守れますよ 』
AはBからDの車両を胸を張って通り、
A組の車両にやってきた。
彼女の姿を見た瞬間、
生徒たちはコソコソと噂話を始めた。
そんなこと諸共せず、Aは堂々と歩き、
1番前に座っていた浅野に話しかけた。
『 お久しぶりです、浅野くん。
私に何か御用でしょうか? 』
浅野「 話があるんだ。少しいいか? 」
『 はい、大丈夫ですよ 』
浅野はAの耳元でこう言った。
「 A組に戻ってこないか 」
と。Aは貼り付けた笑みのまま首を横に振った。
『 私はE組でしなければいけないことがあるので、
こちらへは戻ってきません。
それに、閉鎖空間は嫌いですから。では、失礼します 』
真っ白の髪を揺らし、Aは普通車へと戻っていった。
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レイン様(プロフ) - おばみつじゃない新しい設定ですねぇ (2020年8月19日 11時) (レス) id: 6e6e0a8455 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - カブトムシおはぎ柱wwwこれからも頑張ってください。 (2020年3月31日 17時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
澄葉流(プロフ) - ちょー面白いです!!!これからも更新頑張ってください!!! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 73c9d55ae5 (このIDを非表示/違反報告)
なー - えっ…面白すぎない?続き、楽しみに待っております (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0ed445bc17 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - めっちゃ好みです!これからも頑張ってください!応援してます。 (2020年2月19日 21時) (レス) id: f4a774456e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月17日 16時