霊柱は胡散臭い 弐【鬼滅の刃】

五十話 夫探し ページ5

「つぅかオカマさんなんて言う名前なの？」

「あゆ美よ。」

「わかった、ゴリ美ね。」

「話聞いてた？」



あゆ美だと全国のあゆ美に失礼なのでゴリ美と呼ぶことにしよう。



「あっ、早速獲物が来たぞゴリ美！」

「どこどこ？」



物陰から四人でそぉっと、覗く



「あいつは不死川実弥。ゴリラと殺人鬼のハーフみたいな奴だがあの見た目でおはぎが好きというギャップ萌え要素を持つ侮れない奴だ。」

「太刀川の中で不死川はそういう評価だったんだな」

「しかし合っているかといえば合ってる。」



道を一人で歩いていたのはご自慢の大胸筋を全開にした我らが実弥である。


「ちょいワル男子ね。中々良いじゃない…」

「ちょいワルというかめちゃワルゴリラ…」

「伊黒！シッ！」



誰の為にやってると思ってんだ。邪魔をするなよ。


「うぅん…イケメンだけどゴリラ感が否めないわね。」

「何言ってんだ。ゴリ美の仲間じゃん」

「私はゴリラじゃないわよ！」




没と言うことで次の候補の場所へと行く。



「次は冨岡だ。アイツはオススメだ。顔良し、給料良しで強くて天然だ。可愛いだろ、母性をくすぐられるだろう？だからアイツにしろ。」

「今まで伊黒がここまで冨岡を褒めたことがあっただろうか？」

「だがそれは冨岡を派手に陥れるためなんだよな。」




嫌いな奴(冨岡)の為ならプライドも捨てるクソ男、伊黒である。



「でもなんか会話が途切れそうだし一緒にいて面白くなさそうね。」

「馬鹿か、ゴリ美。確かに冨岡は飼い始めたばかりのインコよりも喋らない男だがたまにとんでもないボケを繰り広げてくる侮れない男だぞ。」

「ツッコミ担当は大変だな」


宇髄がポンっと背中をたたいてくるがコイツもほとんどボケ担当なのでイラつくだけだ。

結局冨岡にアタックしに行ったゴリ美は冨岡の守護霊にぶん殴られて成仏して行った。

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