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八十八話 手料理 ページ44

胡蝶side





「誰にでも泣け無しの才能ってあるんですね」

「お前よく人の飯食いながらそんな毒吐けるな。」




そう言って太刀川さんは呆れた顔をして生姜の佃煮を口に含んで咀嚼した。

しかしこうやって太刀川さんの顔を改めて見るととても整っている。

肌は女性も羨む程白く、切れ長の目にシュッと筋の通った鼻に薄い唇。それらのパーツが黄金比で並べられている。

柱の方々は顔が整っているが太刀川さんは儚げな感じでゴリラ軍団とはタイプがちがう。普通にしていればモテるはずなのに………







「胡散臭いんですよねぇ……」

「え、なんで急にディスった?」




腹の底が読めない感じでどうも胡散臭い。


こんな詐欺師を好きになるなんて私は男性の見る目が悪いのかもしれない。






「胡蝶妹。」

「はい?」

「いっぱい食えよ。これはお前の為(・・・・)に作ったんだから」




そういうところですよ、太刀川さん。
あぁ、もう!私の為とかなんかちょっと嬉しいじゃないですか!






「胡蝶妹は俺の事嫌いだろうけどそろそろ宇髄あたりが来ると思うしもう少しの辛抱だかんな」

「え!?」

「ん?」




私が太刀川さんのことが嫌い!?

いや、好きと言ったことは無いですけど。
でもなんで……確かに今まで太刀川さんに向かって詐欺師とか、ロリコンとか、犯罪者予備軍とか言ってきたけど勘違いされる理由なんて………



ありまくりですね。取り敢えず誤解を解かないと…






「嫌いだなんて一言も言ったことないじゃないですか…!」

「え、じゃあ逆に俺の事好きなの?」

「!」




顔に熱が集まるのが分かる。

落ち着くのよ…感情を制御しないと。






「わ、私は太刀川さんのことが…」

「?」

「その…………す………」









"バンッ!!!!!"





「派手に遊びに来てやったぜ太刀川!」

「宇髄さん!!!部屋に入る時はノックしなさいっていつも言ってるじゃないですかぁあ!!」

「部屋に入ってくる母親に怒鳴る思春期の男子みたいになってんぞ、胡蝶妹。」





タイミング悪すぎなんですよ、毎回毎回……





「よォ、久しぶりだなシャバーニ」

「誰がシャバーニだよドビー」

「俺、そんなヒョロヒョロ?」





まぁ、太刀川さんが宇髄さんがきて嬉しそうですし、誤解は今度とくことにしましょう。

そう自分に言い聞かせてまた一口生姜の佃煮を咀嚼した。

八十九話 高熱祟り→←八十七話 干渉



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まよー - もう神作品です、夜中に笑い転げました (7月13日 1時) (レス) @page22 id: 4ebe815f43 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主のツッコミで笑いすぎて死にそう‪w‪w‪w (2021年10月16日 0時) (レス) @page14 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
12777ef7a7fv5w2(プロフ) - 呼吸の名前を出してください。お願いします。 (2021年2月26日 21時) (レス) id: f5ad5d7db2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎる、、ツッコミのキレが半端なさすぎです。 (2020年12月6日 22時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
- やばいてw 伊黒の恋愛感情=鬼舞辻無惨が藤の花の傍でタップダンスw (2020年11月29日 20時) (レス) id: 30e17e49e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月25日 21時

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