八十二話 背中の重み ページ37
「ようやく帰ったか……」
沢山の同僚が押しかけてきて賑やかだった病室も夜になると静かになった。
「心配かける訳にはいかねぇからな……」
服を脱ぎ上半身裸になり、備え付けの鏡で背中を見る。
霊力を背中に集中させればそこには赤黒い文字が浮き出る。
「ったく………あのジジイも余計なもん身体に彫りやがって……」
忌々しく呟いて、指を噛んで血を背中に付ければ文字は更に色を濃くして少しずつ消えていった。
正直鬼殺隊はお館様に誘われたから入っただけで彼さえ守れれば後は正直どうでも良かった。
いつの間にか毒されてしまった。
「友達なんて俺には無関係ねぇもんだと思ってたんだがな」
ベッド脇にある質素な床頭台の上には沢山のお見舞いの品が置かれていた。
果物などのそれは昔から見なれた供物を連想させる。
今回、俺は童磨と戦って命を落としてもおかしくなかった。
正直、痛いのは嫌だが死ぬのは怖くない。
それでも呪詛返しのリスクを背負ってまで呪詛を使ったのは単純に俺が実弥達に依存してしまったからだろう。
しかし呪詛は童磨の周りにいた悪霊の願いを変換しただけだし、護符も使ったので呪詛返しの心配もなかった。
しかし今回、俺は呪詛を使ったので極めて霊に取り憑かれやすい状態だった。
もちろん低級の霊に憑かれる程俺も貧弱ではないが、あの場にはなかなか厄介な地縛霊もいた。
無事だったのは俺の守護霊のお陰だろう。
「あんがとな…………
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――――――――――――“父さん"」
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まよー - もう神作品です、夜中に笑い転げました (7月13日 1時) (レス) @page22 id: 4ebe815f43 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主のツッコミで笑いすぎて死にそうwww (2021年10月16日 0時) (レス) @page14 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
12777ef7a7fv5w2(プロフ) - 呼吸の名前を出してください。お願いします。 (2021年2月26日 21時) (レス) id: f5ad5d7db2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎる、、ツッコミのキレが半端なさすぎです。 (2020年12月6日 22時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - やばいてw 伊黒の恋愛感情=鬼舞辻無惨が藤の花の傍でタップダンスw (2020年11月29日 20時) (レス) id: 30e17e49e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月25日 21時