霊柱は胡散臭い 弐【鬼滅の刃】

五十七話 合コンごっこ ページ12

「合コンしたい」

「太刀川、良い病院紹介するから行ってこい」

「頭おかしくなった訳じゃないから。」


唐突に彼女が欲しくなった。




「じゃあ合コンごっこするか」

「いや、なんでごっこ？」



合コンするんじゃなくてごっこすんの？
そして鴉を飛ばし始める宇髄はやる気満々らしい。



「誰呼んでんの？」

「不死川と伊黒と冨岡と煉獄」

「何そのくそメンツ。女の子が1人もいないじゃん。」

「いいか？これはごっこという名の合コンの練習だ。本番に備えて男だけでモテテクを色々検証するぞ。」

「聞いたことねぇよそんな地獄のデモンストレーション。」




そして呼んだらなぜか来た馬鹿共。
訳を話せば何故か乗り気なこいつらはもう柱を辞めた方がいいと思う。




「じゃあ俺と伊黒と不死川は女役で冨岡と煉獄と太刀川は男役な。」

「俺、ゴリラ二匹と蛇一匹を恋人にしたいと思わないんだけど。」

「練習だって言ってるだろ。俺達三人を華奢な町娘だと思って相手しろ」

「それは無理があるだろ。」



町娘に掠りもしねぇガチムチな奴らが何を言うか。



「うむ！こう言うのは初めてだから緊張するな！」

「煉獄、嫌な時は嫌って言っていいんだよ？」

「これをすれば友達は出来るだろうか？」

「冨岡、ぼっちって言ったこと気にしてる？この合コンに参加したところで得るもの何もないぞ」



なんなら最悪の場合ゴリラか蛇が恋人になってしまう。


「いつも太刀川には祓って貰ってるからな。この合コンごっこはその礼だと思ってくれ」

「もっと違う礼の仕方してくれない？」

「仕方ねぇから俺達はいくらでも付きあってやっから遠慮すんなァ」

「なんか俺が合コンごっこしたいって言い出したみたいな感じにすんのやめてくんない？」

「ほら、まずは自己紹介よ。男組からしてくれないかしら？」

「伊黒、お前プロかよ。」



もう女になりきる伊黒は一周まわって尊敬する

五十八話 自己紹介→←五十六話 胡蝶の思い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す