三十四話 嫁トリオ ページ35
「任務とはいえ嫁連れてくるってどういうことだよ宇髄。」
「女連れてきた方が聞き取り調査しやすいだろ。」
大きな宇髄の影から嫁が三人ひょこっと覗いている。
「確かにそうだが……雛鶴さん達はともかくこの泣き虫さんは使えんの?」
「ちょっ、それ私ですか!?もお太刀川くん!お姉さん怒りますよ!」
「お姉さん面しないでくんない?」
「仕方ないよ須磨。事実でしょうが」
「酷いですよ、まきをさん!」
そして喧嘩し始める二人を雛鶴さんが止める。
騒がしい……
「今回の任務は夜な夜な人が消えるという図書館での任務だ。」
「図書館で人が毎晩消えてんのか?」
「あぁ、見回りの男や司書の女、篭って調べ物をしていたおじいさんなんかも消えてる。そして昨日はその街でも有名な発明家の和田っていう男も消えてる。」
「食べる人間に偏りはないのね。」
「はい。なので今晩はそこの図書館の所有者である人に許可取って図書館を中で見張る。俺と宇髄は隠れて見てるから嫁さん方は申し訳ないが囮となってください。」
「えぇ、分かったわ。」
「決して鬼に立ち向かったりとか危険な真似はしないでください。それと図書館ではお静かに、特に須磨さん。」
「なんで私だけ名指しなんですか!」
泣きながらポカポカ叩いてくる須磨さんを無視して話を続ける。
「じゃあこれから俺と宇髄は館長に許可取ってくるんで三人は聞き取り調査しててください」
「分かったわ。」
そして俺と宇髄は図書館へと向かった。
「お前は須磨には冷たいよな。」
「初対面時に弟扱いされたのとわざとではないにしろ背中にクナイぶっ刺してきたのを俺は忘れねぇ」
「地味に根に持つなぁお前。」
「まぁ、嫌いじゃねぇよ。あの人幽霊怖いからって御札とかお守りよく買ってくれるし。」
「人の嫁を金ヅル扱いすんな」
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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時