三十五話 パンドラの箱 ページ36
「わざわざお越しいただきありがとうございます。館長の木本です」
「はい。早速ですが今回の鬼の件について話を伺いたい。」
静かな図書館の受付場所で出迎えてくれたのは白髪の目立つ五十代位の男だった。
彼自身が鬼殺隊に依頼をしてきていたが今まで送られた鬼殺隊員は全員消息を途絶えている。
「この図書館はある日を境に人がどんどん消えているのです。性別、年齢関係なく。」
「消える……血液や食い散らかした跡はないですか?」
「はい。知り合いの子供まで消えていて…図書館では何をされても構いませんので必ず鬼を…倒してください!」
館長の木下さんは涙ながらに頭を下げた。
「はい、かならず鬼を倒します。」
「派手に俺たちに任せとけ。」
――――――――――――――――
そして聞き取り調査をしていた嫁さん方と合流して図書館内を調べることにする。
館内は薄気味悪くおどろおどろしい雰囲気を放っている。
「おい、須磨さん。あんたがしがみつくべき相手はそこのゴリラみてぇな旦那だろ。浮気はダメだろ。」
「その頼りになる天元様も太刀川くんにしがみついてますよ。」
「てめぇら揃いも揃ってなんなんだよ。ひっついてくんじゃねぇよ!少しはまきをさんと雛鶴さんを見習え!ちゃんと手分けして調べてんだろ!」
「馬鹿野郎。この雰囲気ぜってぇ幽霊いんたろ。お前は霊媒しか取り柄がねぇんだから黙って俺のこと守ってろ。」
「須磨さんどいて。このゴリラを殺せない。」
「待って!気持ちは分かりますけど隊律違反になっちゃいますよ!あと、私も守って太刀川くん!」
「うるせぇ!鬼よりまずてめぇらの首斬ってやろうか!」
こいつら本当に邪魔だ。そしてイライラする。
助けて実弥!
「太刀川くん!こっちにドアがあるけど中調べる?」
「あっはい。今そっち行くんで!」
二人を引こずり雛鶴さんが見つけたドアの前まで歩く。
「よし、開けるぞ。」
「えぇ、開けちゃうんですか。中から幽霊出てきません?」
「須磨、アンタは今度喋ったら口に石詰めるからね。」
「太刀川マジで開けんの?開いちゃう?パンドラの箱開いちゃう?」
「お前はまたやり○ぎ都市伝説に影響されたのか宇髄。怖がるくらいなら見んな。」
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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時