霊柱は胡散臭い【鬼滅の刃】 (ページ13)

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十二話野菜好きページ13

「お前肉食えよ。」

「あ？」

もしゃもしゃ野菜を食ってれば宇髄が呆れたように言う。

「肉食わねぇからそんなもやしみてぇな体型してんだよ。」

「俺草食系男子だし。」

「人間は雑食だ。」

「馬鹿野郎、俺は好きな奴出来てそいつの守護霊に好感度聞いておまじない十回してもなお告白ひとつ出来ねぇほどの草食だ。」

「それ草食系男子じゃねぇよ。ただの地味に情けねぇ奴だろ。」

細く切った大根を咀嚼しながらそう言えば更に宇髄は呆れたような顔をした。

「つぅかこの食事全部俺が作ったんだから何食おうが俺の勝手だろ。」

「お前はヒョロヒョロとか骨人間とかもやしとか言われて悔しくねぇのかよ！」

「それ言ってんの全部お前！」

ことある事に人の身体的特徴弄ってきやがって……

「まぁ、ぶっちゃけ肉嫌いじゃねぇし食いてぇけど俺肉食うとその動物の断末魔の叫びが聞こえんだよねぇ……」

「あぁ…そりゃあ地味に嫌だな。」

「豚肉食ったらブヒィイ！！で、牛肉食ったらモォォォオァアア！！だかんな。食えるかっつうの。」

「俺お前が不憫で仕方ねぇよ。」

同情の眼差しを向けられる。というか同情すんなら無農薬の野菜くれ。

切られて加工された肉はいわばバラバラになった死体である。なのでその動物が“動物霊”となってその肉にまとわりついているのである。

「まぁ、魚とか果物とかなら全然平気だけどな。」

「今度は新鮮で高い魚持ってくるわ。」

「つうかよォ………」

今までずっと黙っていた実弥が口を開く。

「お前この前肉まん食ってたろ。」

「あっ、バレた？」

「おい！太刀川！そん時は断末魔の叫びをあげる豚どうしたんだよ？」

「あ？耳元でうるせぇから縛りの札貼って縛りつけた。」

「もしかして断末魔の叫びの原因お前じゃね？」

いや、動物虐待とかじゃねぇよ？考えみてくれ。目の前で豚が小馬鹿にするような表情で叫びをあげていたら。

動物霊になると多少知識が備わり何をしたら人間が嫌がるか理解すんだよ。だから断末魔の叫びあげたら嫌がるの分かっててしてんだよ。

なので「太刀川は人間の心がねぇえ！！」と叫んでいる宇髄は無視だ。