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指定された席に座り、一息ついた。
結栄と離れたくなくてギリギリまで腕に絡みついてたけど、恥ずかしいって引き離されてしまった。
もう……恥ずかしがり屋さん。
…というかこのクラス誰がいるんだろ？
基本的誰でも仲良くできるけど、できればノリ合う人がいいな…なんて。
くるーっと辺りを見渡してみる。
……端から端まで、見渡してみる。
そこに知った顔は1人もいなくて。
………嘘でしょ、全員知らない人！？
7クラスもあるといっても、全員知らない人ってことあります？
廊下まで響き渡る声量でギャイギャイ騒ぎ立てるしゃしゃりヤンキーグループ、
机の上にケツ乗せて堂々と化粧を施すギャル軍団………
って、このクラスまともな人間が1人もいない気がするけど気のせいだね。
前言撤回。仲良くなれる気がしません。
「席つけ〜」
教室に入ってきたのは、頭の頂点の毛が寂しいことで知られてる中年村岡先生。
先生の声でみんながいそいそと席についた。
＿＿＿＿
朝のHRを終える号令がかけられ、１時限目の準備をする。
うー、知り合いがいないってのは寂しいな。
ひとりぼっちは苦手だ。何をすればいいのか…。
この先1ヶ月は雑草コースで生きるしかないか…。
何気なく前の席の人を見ると、ヤンキー達と肩を組んで大笑いしていて。
前の席はヤンキーか……偏見だけど、話通じないイメージだし苦手な部類。
｢〜…さ、おまえ周りの奴らに挨拶しとけよ〜｣
｢シルクくんのコミュ力の高さ見せつけてやれ〜！｣
騒がしくなったと思えば、意味のわからんノリが始まって。
さて、嫌な予感。
振り向くな…振り向くな…と目の前の背中に圧を送る。
……まあそんな圧が届くはずもなく。
はいはい、と言いながら振り向いた前の席のヤンキーくん。
シルク｢おまえさ、一緒のクラスなんのはじめてだよな？｣
椅子の背もたれに両腕を乗せて、しっかり私の目を見るヤンキーくん。
『そ、うですね……』
シルク｢なんで敬語？ためじゃん俺ら。｣
『はは…』
極力会話したくない私は曖昧に笑う。
どうだ。これ程話しててつまんない子いないでしょ？
……でも何故か彼は、私のこの態度が気に入ったようで。嬉しそうにニカッと笑った。
シルク｢俺のことはシルクって呼んで！よろしくな、橘！｣
やけに爽やかだな…と思っていると握手を求められ、されるがまま。
仲間認識、されてしまったみたいです。
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途時(プロフ) - 続き楽しみです!頑張ってください!! (2019年11月2日 17時) (
レス) id: 0814d2269e (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！！更新頑張ってください！！！ (2018年12月7日 0時) (レス) id: 4cd3890c0e (このIDを非表示/違反報告)
誰かさん - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 8e8bb61906 (このIDを非表示/違反報告)
ハスキー。 - めっちゃおもしろいです！！続きは更新しないんですか？ (2018年6月16日 12時) (レス) id: c4fec463c8 (このIDを非表示/違反報告)
コシヒカリF - つづき楽しみにしてます！ (2018年4月5日 11時) (レス) id: 98b00a612e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖紺 | 作成日時：2018年3月6日 20時
