清光と安定 ページ28
ん…。あれ
いつの間に寝てしまったんだろう。疲れていたのかゆっくり寝ることができた。
…あれ？ 私、布団出して寝てたっけ？
確か部屋入ってすぐ寝たような…
…あれ？
「お！起きた？おはよう。」
声のした方を見ると、襖を開けて入口に立ってる人がいた。
「だ、誰？」
「俺は加州清光。よろしくね。」
「わ、私はAです。よろしくお願いします。」
「そっか。Aっていうのか。
ねえ…。聞きたいことがあるんだけど…」
そう言って、襖を閉めて布団の横に座った
「はい。なんですか？」
「あんたは俺たちのこと可愛がってくれるの？」
「…え？」
「ねえ、どうなの？」
清光は少し鋭い目つきで問い詰めるように言ってきた
「…。私はここの主ではありませんし、ただ、ここを改善しに来ただけの者なのでどうと言われても困りますが、ここの主のことは聞きました。
私はここの主に苦しめられてる人たちを救いたいんです！だから、可愛がるとかはどうしたらいいかよく分かりませんが私は決して、酷いことはしません！」
「っ……！
そっか。良かった！悪い人じゃないことが分かったし、これからよろしく！」
「！！！！はい！よろしくお願いします！！」
なんとか私の気持ちは伝わったみたい！よかった。
「あ、もう1人紹介したいやつがいるんだけど、良い？」
「あ、うん。いいよ」
誰だろう。もう1人って。
清光は「入ってきなよ。」と部屋の外にいる人に向かって声をかけた
その瞬間、襖は開き、そこには刀を構えた人が立っていた
清「A。怖がらなくても大丈夫だよ。」
いやいやいや！刀を構えて、目も鋭くて睨んできていて、明らかに警戒してるのに大丈夫と言われても？！？！
清「こいつは大和守安定。俺と同じ沖田総司の刀なんだ。
…。って、おい。安定！いつまで警戒してんだよ。大丈夫だって！」
大「は？逆に清光はなんでこいつのこと信用できるの？」
清「Aごめんね。こいつ、怖がりだからさ」
大「は？怖がってないし！清光と違って、警戒心が強いだけだし！」
清「1度接してみて分かることもあるよ？」
大「だから！ほんといつも清光はさ…！！」
この2人兄弟喧嘩してるみたいでおもしろいな
「ふふふっ」
私が笑った瞬間、2人は驚いた顔をしてこっちを見た。
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作者名：鶴華月 | 作成日時：2017年11月25日 22時
