あのー、やめてもらっていいすか？【東京卍リベンジャーズ】番外編とif

エロ２ ページ48

文句を言いながらも私に付き合ってくれる2人は割と優しい。


だって本当に嫌なら今すぐベンチから立ち上がって帰るでしょ。


あ……それともやっぱりこの本が見たかったのか！？


うわ、私の事棚に上げといてそれはないわ。

見たいなら素直に言えばいいのに。


『てか、2人ともこんなの何回も見たことあるでしょう？』



思春期の男子高校生なんだからこんなの見慣れてるはずなのに。

ふと疑問に思った私は本を見ながらそう言った。



「……あったとしてもこんな堂々と見ねェだろ普通」


『そうですかね……私は結構見ますよ？』


「お前は異常」


ココさんがそう言って私を侮蔑するように睨んでくる。



あーね。

よく分からないけど女子はエ〇本見ないという偏見を持つのはやめた方がいいと思う。


そういう女子に対する理想像も消せ。



『じゃあココさんの好きな人がエ〇本立ち読みしてたらどうしますか？』



単純に聞いた質問なのに私がそう言った途端、ココさんは何故か顔を真っ赤にさせて



「俺の好きな人がそ、そんな事する訳ねェだろ！」



とめちゃくちゃ取り乱していた。


いや、何なん急に。



『あ、ココさん好きな人いるのか！』


「お前マジで死ねよ」


急にご辛辣ですね。


途端に顔を無にさせて私に悪口を言ってくるココさん。

何か……地雷を踏んでしまったようだ。


ゴメン。


何でもいいけどココさんの好きな人は、エ〇本を立ち読みするような人じゃないってことが分かった。


そして私は自分から聞いといたくせに"ほーん"と呟いて本を次のページに捲る。


『……い"っ！？』


すると次のページにはドーン！と史上最強にえぐいものが出てきた。


慌てて本をパタンと閉じる。


えぐいなんてもんじゃない。

見なかったことにしよう。


「どうした急に」


イヌピーさんが不思議そうに私の顔を覗く。


……いや、だって！


『クソ可愛い美少女が出てきたんですもん！』


「は？」


オイ、そんなゴミを見るような目で見てくるけど……多分その美少女みたら吹っ飛ぶと思う。


『ほら、見てみ』


閉じていたエ〇本をバンッと開いてイヌピーさんに見せると……少し思っていた反応と違った。


「え、あ……閉じろ村山」


若干、驚いたように目を見開いたあと……静かに"閉じろ"と言う彼。


さっきと違う動揺だった。

『え、好みじゃなかったですか？』


「……お前は本当に地雷を踏むのが得意だな」


彼は少し、悲しそうな顔をする。

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