未定 ページ18
『ウッザ』
何だったんだ今日の三ツ谷隆。
爽やかくんの癖に、今日は一段と距離感近くね？
危ない危ない、キャラが保てなるところだった。
『……うっ』
まだ頭が締め付けられるように痛くて、私はその場にしゃがみ込んだ。
風邪ってのは思ったより厄介なんだな。
体の自由が全然効かない。
暫くその状態でうなされていると……"ピンポーン"と再び不快な音が部屋に響いた。
ゆっくり立ち上がって、扉に手をかける。
「頭痛ェって、もしかしてまた喧嘩したのか？」
扉を開けた先に立っていたのは、今度こそ半間だった。
半間を見た瞬間、安堵感で溢れて思わず胸元に倒れ込んだ。
「どうしたよAちゃん……ってお前、めちゃくちゃ熱くね？」
倒れ込んだ私をしっかり受け止めて、ぺたぺたとデコを触ってきた半間。
『風邪ってやつなんだと思う』
「馬鹿は風邪ひかねェんだろ？」
ため息混じりに気だるげに半間はそう言って、雑に私を抱き上げた。
『………熱い苦しい』
「ハイハイ、分かったから静かにしろ〜」
半間は私を部屋まで運んで、ベットに下ろした。
「食って寝ろ、以上」
『……え』
それだけ言って帰ろうとする半間。
意味わかんねぇよ。こっちは死にそうなんだが？
思わず、帰ろうとするアイツの服の裾を掴む。
『オイ待て…お前、私を見殺しにするのか？ここまで来たなら看病しろよ』
「Aちゃんなら、看病なんかしなくても死なねェよ」
『いいや、死ぬわ』
ギュッとアイツを掴む力を強くすると……半間は、またため息をついた。
「看病してください、修二くん…だろ？」
呆れたように笑って私を見下ろす半間。
こっちは病人なんだぞ。
何でこんなこと言わないと、看病してもらえねェんだよ。
そう心の中で思いながらも、私は呟いた。
『看病…してください、クソ修二くん』
ボソッと聞こえないくらいの声で言って、下を向くと…
"ポンッ"と私の頭に手が乗っかってきた。
「マジで可愛くねェな」
『私は可愛いが？』
その後、半間は
"俺料理とか出来ね"とか"Aちゃんダリィ"
とか色々、独り言を呟きながら台所で何か作業をしていた。
何を作っているのかは知らねぇけど途中、いい匂いがしてきてお腹か鳴った。
"ゴトッ"と机に置かれた出来上がった料理を確認して、私はベットから降りる。
『お前、中々やるな』
「めちゃくちゃ適当」
本当に適当だったら天才だよ。
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
