煙 ページ5
タケミチside
『あー、ダルいって。マジでお前余計なことすんなよ』
神社の石段のところにドカッと座って、ガシガシと頭を搔くAさん。
こうやって見るとさっきとは別人のようだ。
彼女の本性は俺だけが知ってる。
「ソレ、体に悪いですよ？」
『んな事、知ってるわ』
チッ、と舌打ちをしてタバコを咥える彼女。
手馴れた様子でカチッとタバコに火をつけた。
『クソうっぜェな』
そして……フゥーときつい煙を、隣に座ってる俺にかけてくる。
「う"っ、やめてくださいっ！」
『今日私の邪魔した罰』
「いや、怖いです！」
タバコを取り込んで気分が良くなったAさんはニヤニヤと笑って、また俺にタバコの煙を吹きかけた。
何この人、怖すぎ。
『お前、ヨメいんだろ？いいのかよ私と一緒にいても』
こーんな可愛いAちゃんと2人っきりで喋ってたら勘違いされちまうぞ？
と上機嫌にケラケラと笑った。
「いや、一応ヒナ……彼女にもAさんのこと伝えてあるんで！てか俺Aさんみたいな女子、生理的に無理なんで！」
『あ？テメェ、私は世界一の美少女だぞコラ！』
「いてっ！」
"ガシッ"と頭を掴まれて折角セットした髪が崩れる。
いや、もはやこの人美少女の皮を被ったゴリラだろ。
ぶりっ子モードの方がまだ良い。
「てか、何であんな変なキャラ作ってわざわざマイキーくんとかに絡むんですか？そのままでいいと思いますけど」
『んー、面白いから♡』
「へ？」
Aさんはタバコを口から離して、石段のところで火を消してそう言った。
面白いからって、もはや変態趣味だ。
『私があのキャラ作って絡むとスゲェ嫌がるだろ？楽しいじゃん』
"あと、あのキャラだと男共が貢いでくれるから"
と付け足した。
後半に付け足した内容がほぼ本心のようだが。
『お前に本性バレちまったのは計算外だったけどな』
「…っ、セクハラやめてくださいよ！」
彼女は楽しそうに笑いながら、俺のケツを触ってきた。
この人やっぱ狂ってるんよ。
時々こうやって、セクハラをしてくるAさんは俺の反応を見て喜んでる真の変態。
表ではぶりっ子、裏では外道という……なんとも救いようがない性格をしているが
しかし、"顔面だけ"は格別だった。
美しいという表現さえ拒むほどの完璧に整った顔をしていて誰が見ても可愛いと言える。
黙ってれば絶対、普通に好かれるに。
本当、Aさんは変人だ。
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
