二人分 ページ27
『え?!ちょっと待って、ダニー可哀想!』
「おい、着眼点がおかしいぞ」
『いやいや、ジョナサンとかいう前にダニーが1番の被害者だろ。ディオ・ブランドー氏最低』
「は?」
DIOからジョースター家の関係をざっくりと聞いたA。
取り敢えずジョジョの奇妙な冒険1部〜完〜
という事で、ディオが海底に沈む所まで聞いた彼女の感想第一声があれである。
"もっとこう.....他にあっただろ"
冒頭に少しだけ出てきたジョナサンの飼い犬のダニーが死んだことばかり気にするAを見てDIOは呆れていた。
石仮面の事とか、ジョナサンとか、重要なことは山ほどあるというのに。
『まぁ、何となーくわかったよ』
「貴様、本当に理解しているんだろうなぁ?」
『当ったり前よぉ!つまり』
"DIOは100年ぶりに目覚めてスタンド能力を手に入れたら首から下がジョースター家であるため、ジョースターの末裔にもスタンド移っちゃったよ!草
でもジョースター家の中でも闘争本能を持たない人がいて、その人はスタンドを制御できなくて自分に害が及んでしまーう!
その人は高熱で今にも死にそうだ...!
元凶であるDIOを倒し、その血統による影響を断てば、
その人のスタンドは消滅する!
だからDIOを一刻も早く倒さなきゃっ!"
『って事でしょ?』
「.....少し説明しただけなのに恐ろしく理解してるな」
『私を侮るなかれ』
Aは人の話を終始ポカーンとして聞く癖があるため、傍から見れば何も理解していないのかと思われがちなのだ。
その癖のせいで授業中、何度学校の先生に注意されたかはわからない。
DIOはニタニタと笑みを浮かべて謎のドヤ顔をキメているAを見て、改めて変な奴だと再確認した。
『あ、なるほど…だからDIOの首にはツギハギのような模様がついてるんだね!』
「だからそうだと言ってるだろう」
『でも何か首から下がジョナサンって複雑、だってDIOの子供はジョースター家の遺伝子なんでしょ?』
「…さぁな、それは知らん」
DIOは"子供"という単語に何処か心当たりがあったのか、言葉を濁した。
女を道具としか見ていないため、自分が子供を作ったという事さえわかっていない。
まぁ、実際この吸血鬼には既に何人か子供がいるのだが。
5部の主人公ジョルノもその1人である。
『昔からすごい性悪で傲慢なんだね。なんかもう逆に好感度上がるよ』
「貴様が言えたことじゃあないだろう」
『そうかな』
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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2022年9月5日 23時