力説 ページ8
『なるほど、2人はDIOの部下でしたか』
Aは顔についた泥水を手で拭いながら、そう呟く。
銀髪で褐色肌、スタイル抜群のグラマラスボディ美女がマライア。
テンガロハットを被った西部のガンマンっぽい見た目の男がホル・ホース。
2人の名前と顔を再確認すると、Aはひとりでに頷いた。
マライアとホル・ホース…2人がAをストーキングしたのはとある理由があった。
2人共、理由は同じなのだがお互い合わせて来たのではないという。
たまたま、Aに会いに行く日にちと時間が重なったらしい。
「ねぇ、A……」
最初に、その彼女を訪ねに来た"理由"を言ったのはマライアだった。
マライアはAが自身で拭い取れなかった泥を、人差し指で優しく落とすとニコリと笑って言った。
「さっき脅かしてしまってごめんなさいね。でも、あなたに本当に興味があるのよ」
声に上手に色をつけている。
少し舌にもつれる甘ったるい声でマライアは続けた。
「あなたのスタンド、知ってるわ。相手のスタンドを無効化するものなんでしょう？そこで提案なんだけど」
"あたしと組まない？"
『……え？』
よく聞こえなかったのか、それとも驚いたのか
Aは口から母音を1つ、ポツリと出した。
「私と組めば最強よ。あなたがジョースター達のスタンドを無効化して私が磁石で彼らを確実に仕留める。だから、」
「おいおいおい！」
まるで会話に入り込む機会を完全に狙っていたかのようなタイミングだった。
ホル・ホースがマライアの言葉を遮って、Aの前に出てきた。
そして、Aの肩に手を回すと言い聞かせるように囁いたのだ。
「嬢ちゃん、悪いことは言わねぇ。俺と組んでくれ」
『えぇ…』
「俺のスタンドは誰かとコンビを組んで、はじめて実力を発揮するもんなんだ！」
2人に同じことを言われ困惑するA。
いきなり組めと言われても、戦闘に加担する気はサラサラないし、それに多分彼らの足を引っ張る。
そう、Aは防御だけして平和に過ごせればそれでいいという考え方だった。
それにAにはジョースター達に何の恨みもないし、DIOに忠誠を誓った訳でもない。
どうしたものか……と明後日の方向を眺め、2人の力説を右耳から左耳へと流していた。
「A、このホル・ホースと言う男はね1度任務を失敗した大バカ野郎よ…！」
「おっと、それは営業妨害ってやつだぜ？」
「本当の事じゃない」
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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (
レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年9月5日 23時
