No fair ページ19
『私一人で支えるのは流石に重い……！もう少し大通りに出たらタクシーを探すから踏ん張れDIO！』
｢おい、様をつけろ。マヌケが｣
『今はそんなこと言っている場合ではないよ』
DIOは身体全体が一度に機能を失ったようにぐったりしていて、熱で溶けたチョコレートのようになっていた。
てか、何でこの人はこんなに日光に弱いんだよ。
やっぱりアレルギーか何かなのか？
その時、ビルの間から朝日が昇っていくのが見えた。
『うわ…早くタクシー探さないと』
無数の窓を太陽が順番に光らせ、同時にその光がこっちに反射してくる。
『げっ、日陰が消えてく』
｢おい、何があってもこのDIOをあの日光から守れ。例えお前が犠牲になろうと関係ない！絶対に……｣
『分かった、分かったから大人しくしててくれ！今、タクシー全力で探してくるから！』
やかましいDIOを近くにあった店の中へ入れて、私はタクシーをつかまえに大通りへ。
暫く待っていると、たまたま通りかかった1台の空車を見つけ停めることに成功。
『もたもたしねぇで下さい！』
店からDIOを引っ張り出し、適当にタクシーに突っ込んで、その屋敷とやらに向かった。
タクシーに乗っている間も、窓から射し込む光を遮ったりと私はDIOのSPか？と思ってしまうくらいの仕事ぶりだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢お客さん、着きましたよ｣
『ありがとうございます、えっと運賃は？』
｢287£Eです｣
『え、マジすか？』
DIOの屋敷に着いたところで、タクシーの運賃を払おうとしたが早速ピンチ。
287£Eも実際持ってない気が……
(287£Eは日本円で2000円くらいにあたる。)
『ねぇDIOくん、今お金持ってたりします？』
｢いいや？｣
『………』
なぁDIOくんさぁ、いくらなんでも酷くね？
全身からお金が出てきそうな格好してる癖に、何も持ってないとかある？
『最悪だ』
私は急いで財布の中の紙幣からコインまでこそぎ集めることに。
50£Eが2枚と、20£Eが6枚、10£Eが8枚、50ptが10個
……ギリギリ足りる。
｢はい、丁度頂きました｣
タクシーの運転手は私からお金を受け取ると、にべもない様子で帰って行った。
嗚呼、 私の全財産が……
『早急に５倍返しでお願いします』
何もしてないくせに屋敷の門の前に立って、くたびれているDIOを睨んでそう言う。
｢フン、せこい奴だな…｣
『本当、アンタ失礼極まりないな』
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
