3部開始 ページ21
｢ところでDIO様、さっきの女は一体……｣
｢何だ、テレンス貴様見ていたのか｣
DIOが屋敷戻ると、執事であるテレンスが床の掃除をしながらそう聞いてきた。
床にこびり付いた血は乾いて、中々落ちないようでテレンスの眉間には薄い皺が刻まれていた。
｢随分、修羅場のようでしたけど｣
｢あいつは我儘だからな。この屋敷に連れてくれば素直にこのDIOの元で働くと思っていたが、そうは簡単にいかないらしい｣
DIOはそう呟いて、その難しそうな表情をしたままベットに上がった。
そして何やら考え込むようにして腕を組むと、そのまま暫く上の空になって固まってしまった。
何とも分かりやすいその行動にテレンスは呆れる。
"DIO様はあの女を仲間にするのに相当苦労しているらしいが、あんな小娘にそれ程の価値があるのだろうか？"
DIOとAの言い争いを一部始終見ていたテレンスは、そんな疑問を抱きながら目の前の事に集中した。
気づいた時には、床の汚れはなくなっていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢テレンス、さっきから誰かに見られている気がするんだが……気のせいか？｣
その時、今までベットにふんぞり返って黙り込んでいたDIOが突然口を開いた。
近くにはハエが飛んでいて、DIOは鬱陶しそうに手で払いながらベットから降りる。
｢やはりこのDIOは誰かに見られているぞ！｣
｢気のせいでは？｣
｢いや、気の所為なんかではない｣
DIOは何処か焦った様子で周囲を見渡すと、
｢まさか……ッ！｣
と何かに気づいたかのように自身の上着を脱いだ。
そしてツギハギで繋がれたその身体に付いている星を見ると、何かを悟った。
｢おのれ……ジョースターの末裔め｣
"見られている"という感覚はジョセフ・ジョースターの念写によるものだった。
ジョナサンの肉体を持つDIOが復活し、スタンド能力を発現したことによって同じジョースターの血統の者達にもスタンド能力が発現してしまったのだ。
ここでDIOが恐れることは、そのジョースターの末裔がこのDIOを倒しにカイロまで来るのではないかと言うこと。
｢刺客を送り込むしかないようだ｣
"この間、肉の芽を植え付けた日本人のスタンド使いを早速刺客として送り込み、その他のスタンド使いにもジョースター家の邪魔をしてもらわなれれば…！"
そうと決めたDIOは不快感と若干の焦燥感を纏いながら、エンヤ婆の元へと向かった。
そう、因縁の物語が遂に始まったのだ。
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
