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飛行機でおよそ15時間程、ファーストクラスだったとは言えども足の浮腫が思ったようには取れない。やはり長時間のフライトは好きにはなれない。


「ほら迎えが来たわよ、プリンセス」


そう言ってベルモットの目の先には白い車が一台。初めてみた車種だった。組織の中にこの車持ってた人いただろうか、と脳内を巡り廻るが思い当たる節はない。


「ミモザは後ろに乗って……私が前に乗るから」


「ええ……」


ベルモットに言われるがままに私は車の後部座席に乗り込んだ。ルームミラー越しに見る初めての顔。金髪、そして褐色の肌、サンタマリアのような吸い込まれるほど綺麗な青色の目をした男の人だった。


「ベルモット……お久しぶりですね。ところで後ろの女性は?お見かけしたことがありませんが……」


「あぁ……彼女はミモザ。我々組織の一員よ」


「そうでしたか」


彼も組織の一員なのであろう。初めての私に律儀に挨拶をしてくれた、そんな彼はバーボンとか言うらしい。何度か噂を耳にしたことはあったけど詳しくは知らない。FBIの鼠を追い払ったとか、組織随一の洞察力の持ち主だとかなんとか。


「空調、寒くはありませんか?」


「え、私?あぁ……大丈夫。お気遣いありがとう、バーボン」


バーボンへの第一印象は律儀で気がきく、そんな男の人だと思った。こんなに美しい目をしている彼も所詮は殺しか、情報屋か、それに近しい何か……バーボンとベルモットは前の席で何やら組織の話をしているようだったが、私は窓の外を見てただぼんやりと座っていた。






―――――――――――――






しばらく走り、着いた先はとある倉庫だった。バーボンの車から降りるとそこには見覚えのある車。


「久しぶりじゃねぇか、ミモザ……」


「えぇ……ちょっと鼠狩りにアメリカにね。分かってるわ、日本に着いて早々呼び出すなんてどうせまた何かあるんでしょう、ジン……」



ポルシェ356Aに寄りかかっていたジンは煙草を捨て不敵な笑みを浮かべた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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琳香(プロフ) - さちさん» コメントとご感想ありがとうございます(´-`)こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月19日 23時) (レス) id: f8b1e46d61 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 13時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiharu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月13日 23時

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