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ダイヤモンドのような煌びやかな光を纏っているブルックリンの街を私の愛車のポルシェが駆け抜ける。
「……ミモザ、明日からは
「まさか、そんな冗談言わないでベルモット」
組織の中でも仲がいいベルモットを隣に乗せホテルまで走る。今回アメリカに来た目的はFBIから潜入していた組織の裏切り者を抹殺するため。あの方からの命令で私がライフルで脳天に弾丸を撃ち込んだ。何も変わらない、いつもと同じように。確か……前にもFBIからの鼠が一匹潜り込んでいたはず、名前は忘れた。
「冗談じゃないわ……フライトは明日の朝にとってあるから、勿論ファーストクラスを。あなたの
「母国だからって別に嬉しくないわよ……どうせ組織に入り込んだ鼠を私がまた消すんでしょう？」
私は組織で抹殺を任され、それを生業としている。これまで消してきた人間の数は記憶していない。
「あの方はそれほどミモザを信用しているのよ」
私は元々薬学の方面を得意としていたが、ある日を境に組織の幹部へと昇格し暗殺を任されるようになった。私の両親はもともと組織の末端であった。そこから派生し私も組織の一員である。組織以外ですることも特になく気付けば組織の一員になっていたというわけだ。
「まあいいわ……」
「今日はホテルで食事の予約を入れてあるから」
「あらそう……ありがとう」
日本に行くことが嫌なわけではない。しかし日本に想い出があるわけでもないし、両親が日本にいるというわけでもないし、この世にいるわけでもない。事実かどうかはわからないが、私が幼い頃に両親は不運な事故で亡くなったらしい。
「ベルモット……煙草はやめて。私が嫌いって知ってるでしょ」
「あら……そうだったわね」
生憎私は煙草の匂いが嫌い。世界が歪むような……そんな匂いがする。
「着いたわよ……ここのホテルで合ってるわよね？」
「ええ……助かったわ。ゆっくり過ごしましょう」
ベルモットとの食事となれば長丁場になることは分かりきっている。それに彼女はナイトキャップまでするので眠るに眠れない。それでもベルモットと一緒にいるのは垣間見える優しさがあるように思えるから。人を殺している時点でそんなことを言える資格すらないのかもしれないが……
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琳香(プロフ) - さちさん» コメントとご感想ありがとうございます(´-`)こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月19日 23時) (
レス) id: f8b1e46d61 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 13時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)
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