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太陽が少しばかり天辺から傾きかけた頃、お化粧をして、髪の毛も綺麗に整え少しばかり出かけようと思っていた矢先のことだった。携帯からアラームが鳴り響き電話に出る。
「はい、もしもし？」
『俺だ……先日言っていた殺しの件は今日の夜9時、米花ホテルのパーティー会場で実行する。お前からバーボンに伝えておけ』
「ええ……分かったわ。ジン、確認だけどあなた今回特に何も関与しないのよね？」
バーボンと組む前は大体ジンが車を出してくれて、私がバラすのを車内で待機していることが多かった。別に見張られてた感覚や疑われてる感覚ではなく、単に行動を共にしていたことが多かった。
一方でベルモットと二人で仕事を組むことは滅多になく、組織の中の何人かで任務をするときは被ることがあるだけ。ベルモットとは仲が良いけれど彼女は秘密主義であるから普段何をしているのかは詳しくわからない。何年も一緒にいればそれがベルモットなんだと分かったから、彼女の領域には深々と踏み込まない。
たとえ仲間であろうと、何か一つでも失敗すれば容赦ない”死”が待っている……それは私が1番よく分かっている。
『あぁ……ヘマはするなよ……フッ……お前ほどの能力があれば失敗なんぞ領域外だろうがな』
「ヘマなんてする訳ないじゃない……心配なんていらないわ、勿論我々組織の証拠、埃一つ足りとも残さずに殺るつもりよ……」
そう言ってジンからの電話を切った。組織からの命令なら、残念だけど出かけることはできない。元々持っていこうとしていたクラッチバックに拳銃とサイレンサーを入れ、早速バーボンに連絡を入れた。
「もしもし、バーボン？ジンから今日の夜9時、米花ホテルで実行すると連絡があったわ。あなたと夜の7時に一度落ち合いたいんだけど、都合良いかしら？」
『ええ……僕はいつでも、よければまたホテルまでお迎えしましょうか？』
「気がきくわね……ありがとう、じゃあ7時に」
今のところバーボンに会うのは2回目。彼のことは何も知らないし、組織で何をしてるのかもわからない。あの方からのご命令で今後はしばらくの間バーボンとともに任務することが多くなるだろうから少しずつ探りを入れてみるのも悪くない。
そう思いながら出かける予定が潰れてしまった代わりにパソコンで組織の仕事をすることとした。まだいくつかやらなければならない資料があったはず。バーボンが迎えにきてくれるまで仕事をして時間を潰すことにした。
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琳香(プロフ) - さちさん» コメントとご感想ありがとうございます(´-`)こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月19日 23時) (
レス) id: f8b1e46d61 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 13時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)
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