探偵チームＫＺ事件ノート 恋の決闘は知っている。

意外な展開！？（“あの時”まで８日。） ページ7

しばらくたって、制限時間の５分が過ぎた。

「け、結果を発表します・・。」

アーヤは顔を超真っ赤にしながら結果の書かれた紙を読んでいる。

いえることは、俺と小塚ではないことぐらいだ。

「逃げた人達は、全員捕まりました。」

全員！？

俺は、岩城の方を見た。

お願いだ、岩城だけはやめてくれ！

「私と・・で、デートを・・す、するのは・・。」

デートをするのは？

「ひ、広山さんか、坂木さんです！」

「へぇ、その２人だったんだぁ。意外だねぇ。」

和樹は、安定の女子口調で言った。

ひとまず、岩城じゃなかったことは良かったけど・・。

「へえ、デートか。俺、たい焼き食べたい。」

「俺は、どんな女の子でもエスコートするよ！」

この２人なら、デートって感じじゃないし。

まあ、春和も和弥も超個性的だからな。

悪い奴じゃないけど疲れそうだな。

「ドンマイ。」

俺はアーヤの耳元でささやいた。

すると、アーヤは苦笑いをして返してくれた。

「俺はそのデートはやめたほうがいいと思うぞ。」

今まで黙っていた上杉が言った。

「岩城もわがままだな。女の子にとって、デートっていうのは大事なもの。それを、駆け引きで決めるのはよくない。」

確かに、そうだ！

「上杉の言うとおりだ！」

俺も言った。

まあ、さっきまで鬼ごっこに対してやる気満々だったけど。

「じゃあ、アーヤ本人に決めさせるのはどうだ？」

黒木も言った。

そういえば、みんなアーヤのことが好きだったよな。

やっぱり、デート相手が岩城じゃなくても他の奴らだったらアーヤを守りたいという気持ちがあるんだ。

「分かったよ。じゃあ、これは無しに・・。」

「別に、無しにしなくていいです。」

・・・え！？

きっと、ＫＺメンバーみんなが思っただろう。

アーヤの意外すぎる返答に。

「だって、みんな楽しみたいでしょう？」

アーヤはみんなの方を見た。

ゴクリ・・。

思わず息を飲んだ。

「みんなで、遊園地に遊びに行きましょう！」

・・・みんなで・・かぁ。

アーヤらしいな。

そういうことで、明日は遊園地に行くこととなった。

駆け引きは一体なんだったんだ・・。

明日は遊園地かぁ。

デートの定番スポットだな。

アーヤの笑顔がたくさん見れますように。

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