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遊園地デート!(観覧車編パート3) ページ18

「・・・・。」

観覧車の個室には、沈黙が流れていた。

最後に俺達が交わした言葉が、「好きなんだ。」 「ありがとう。」だったからかな。

俺・・急ぎすぎたかなあ。

岩城にだけは負けてらんねェっていう気持ちが先立ってしまったんだな。

昇りの時の方が時間が早かったように感じる。

アーヤも顔を真っ赤にしてだまりこんじゃったし。

そして、長い長い時間を終えて観覧車が地面へ降り立った。

「観覧車、どうだった?」

小塚が尋ねてきた。

もちろん、俺がアーヤと二人っきりとなれば、当然あいつもだ。

「でぇー。立花さんと二人っきりで観覧車に乗ってどうだったんだ?」

声の感じはいたって普通だが、顔は気持ちを物語っていた。

「別に、どうもこうも無いって。」

俺はさりげなく岩城を遠ざけた。

口が裂けても言えないさ。

観覧車の頂上でアーヤに告白したら、気まずくなったなんて・・。

「アーヤちゃんは、どうだった?」

和樹がキラキラの笑顔で聞いた。

「うーん。普通だったよ。」

アーヤは笑った。

まあ、笑うは笑うでも作り笑いか苦笑いだったろうけど。

ふと、アーヤと目が合った。

いつもなら、微笑みあったかもしれない。

でも・・話すなんて、無理だ。

やはり、距離があった。

「なあ、次はどこに乗ろうか。」

黒木が言った。

「俺は、気分が悪くなるものは遠慮しておくからな。」

上杉も言った。

なんかなぁ。観覧車乗った後にそんな気分になんないんだけど。

「俺はアメリカンドッグ・・。」

「いや、食べ物はもーいいつーの。」

出た、春和と和弥のショート漫才。

さーて、次乗るもんと言ったら・・。

ジェットコースターはダメだろう・・でも、お化け屋敷も観覧車も行ったし・・。

「僕はぁ、コーヒーカップとかに乗りたいなぁ。」

「俺は、無難にメリーゴーランドだな。・・・2人乗りもあるし。」

ああ、コーヒーカップにメリーゴーランド。

これらも定番だよな。

「・・アーヤは、どっち乗りたい?」

俺は、ぎこちなくアーヤに聞いた。

「え・・と、私はどっちでも・・良いかな。」

「そ・・そうか。」

「・・・・。」

「何か変だな、二人とも。」

岩城が突然俺らの前に立つので、思わず驚いた。

「へ・・変じゃないですよ。」

「そ、そーさ。本当、考えすぎじゃないか?岩城も、意識しすぎだろ。」

後々、冷静に考えたんだけど・・。

これって、逆効果だよな。

まぁ、気を取り直して、遊園地を楽しむぞー!

終わり←再開します!



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梶 絋 - マリンさん» オリジナルフラグ、外しておいた方が… (2019年10月5日 19時) (レス) id: 9e9efc66fb (このIDを非表示/違反報告)
リン - 久しぶり!!オリキャラも凄く面白いよ!なかなか来れなくてゴメンね....。 (2016年4月6日 19時) (レス) id: 0008c10746 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マリンさん» 誰にいってるかはわかりませんがうちは暇なので、マリンさんがよければ話をしてみませんか? (2016年4月4日 20時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
マリン - いつもいつも、本当にありがとう!いつか機会があったら、KZやゲームや小説について語ろうね! (2016年4月4日 20時) (レス) id: 19ffb3745c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 大丈夫ですよ!マリンさん!うちは立派な一人の作者だと思います!続編楽しみです!ちゃんと最後まで読みますよ!頑張ってください! (2016年4月3日 21時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マリン | 作成日時:2016年3月29日 20時

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