遊園地デート！（お化け屋敷編パート２） ページ11
なんだんだよー！
前を見ずに歩いていたら、ゾンビとぶつかった。
俺は思わず叫んで逃げた。
普通に考えたら作り物だって分かるんだけど、そんなこと考えている暇はなかった。
そんなこと思っている内に、ゾンビが１体、２体と増えて俺を追いかけてくる。
ほんと、どんだけ凝ってるんだよこのお化け屋敷はー！
ゾンビから逃げていたら、先頭にいた岩城とアーヤに追いついた。
「あ、岩城！アーヤ！」
俺は２人に駆け寄った。
「ああ、若武。」
アーヤはお化けのいる恐怖からか、少し顔をこわばらせて言った。
「何だ、もっとじっくりゆっくりお化け屋敷を観察しながら来ると思っていたんだがな。」
岩城は、皮肉を込めて言った。
様子からして、かなりアーヤと良い雰囲気になっていたところだったのだろう。
残念でしたー。
俺は声に出さず目で返した。
岩城は明らかにそれを察したようで、目でうるさいなっと言っている。
しばらく俺と岩城による無言の会話が続いた。
「きゃあぁぁ！」
アーヤは、前の方を指さして叫んだ。
「アーヤ、何がそんなにこわ・・。」
そう言いかけた瞬間だった。
俺の後ろに大きな影が現れた。
・・え？
思わず後ろを振り返った。
そこにいたのは、先までいたゾンビの数倍も大きいゾンビだった。
全く生気の感じられない目。
手には血が滴る斧・・。
「うわぁぁ！」
アーヤが叫ぶよりも先に俺は叫んだ。
俺、案外怖いのが苦手で・・。
早くここから逃げ出そう！
俺はアーヤの手首をつかんで走った。
「わ、若武！？」
アーヤは驚きの声を上げた。
ちょっと待てよ？
今って、すごく良い感じなんじゃ？
後ろでアーヤは顔を真っ赤にさせている。(照れているのかお化けが怖いせいなのかはわからないけれど。)
これがお化け屋敷じゃなかったらかっこよかったんだけどなあ。
本当は人が怖がるような置物を全部スルーして、とにかくアーヤと走った。
何か目の前に当たったと思ったのもつかの間、急に明るみに出た。
「もしかして、出口か？」
「うん。そうだよ。若武が走るから、よく見えなかったけど。」
それからしばらくして、岩城がでてきた。
「若武、走んなよー。」
岩城は半分ばてながら言った。
あ、そういえば！
手は、まだアーヤの手首を握っている。
俺は、岩城にウインクした。
今回は、引き分けだなっと意味を込めて。
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梶 絋 - マリンさん» オリジナルフラグ、外しておいた方が… (2019年10月5日 19時) (
レス) id: 9e9efc66fb (このIDを非表示/違反報告)
リン - 久しぶり！！オリキャラも凄く面白いよ！なかなか来れなくてゴメンね....。 (2016年4月6日 19時) (レス) id: 0008c10746 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - マリンさん» 誰にいってるかはわかりませんがうちは暇なので、マリンさんがよければ話をしてみませんか？ (2016年4月4日 20時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
マリン - いつもいつも、本当にありがとう！いつか機会があったら、ＫＺやゲームや小説について語ろうね！ (2016年4月4日 20時) (レス) id: 19ffb3745c (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 大丈夫ですよ！マリンさん！うちは立派な一人の作者だと思います！続編楽しみです！ちゃんと最後まで読みますよ！頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリン | 作成日時：2016年3月29日 20時
