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海底に棲むきみ ページ44
自分を慰めるように。
互いを慰めるように。
相変わらず水中は冷たくて
体温を奪っていった。
目を開くと自分と似た青が
瞳の奥で
いつしかお嫁さんになった気分だと笑ったA。
おれらは家族にはなれないと否定した迅。
2人で生きていこうと、密かに思った幼少期。
ふざけて誓い合った過去での、未来の話。
生きてて欲しいと望むその願い。
互いを救うことが出来ない失敗。
忘れられない今。
きっと、サイドエフェクトなんかなくても忘れることは無い。
忘れない。
感情も、愛情も、
確かに
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作者名：いちごおれ?? | 作成日時：2023年2月20日 23時
