海底に棲むきみ【迅悠一】 (ページ5)

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3日目ページ5

生駒「Aちゃんやんかー、こんにちは〜」

ヨシヨシヨシ、と犬でも撫でているのか？と思う手つきで私を撫でまくる生駒っちさん。

嵐山「こら！Aの顔が凄いことになってるぞ！！やめないか！！！」

『嵐山さんはヒーローなの？？ヒーローだわ』

無事生駒っちさんから解放された私は、髪の毛を整えて彼らの方を向き直す。

『珍しいですね。生駒っちさんと嵐山さんのセットなんて。生駒っちさんなんて、嵐山さんとあった途端に発作で死んじゃいそう。』

まだ大丈夫ですか？なんて冗談っぽく彼の顔を眺めては、
「うん、今日も可愛ええし、元気で何よりやわ。」とサムズアップされたのだった。

聞いてないです。

嵐山「今からみんなでご飯を食べに行くんだ。Aも来るか？かんげいするぞ！」

『ええ…、嬉しいですけど、それって19歳組の集まりでしょ…？？無理…主に迅が……』

生駒「Aちゃんの迅アレルギー凄くない？」

『私、嵐山さん除く嵐山隊とおご飯一緒に行ってもらうので大丈夫です。』

生駒「無視？？」

生駒っちさんの言葉を全無視すれば、嵐山さんから「そうか！分かった！！」なんて元気な返事が返ってくる。

嗚呼、この人が私の親戚ならな…。

そんなことを考えても事実には抗えない。
私の親戚は迅悠一ただ1人だった。

そんな当たり前のことに頭を抱えてれば、
生駒「Aちゃん頭大丈夫？？良ければ俺が熱烈なハグしてあげるけど」

『要らんです。』

断られてもうた…生駒っちさんショック…
と落ち込んでいる彼を放っておいて、私は嵐山さんに"誘ってくれて嬉しかったです"と伝えておいた。

そして個人的に、こんど一緒に食事をしましょうと言っておいた。

一応生駒っちさんにも。

その後、木虎ちゃんに連絡しーの、さとけん先輩に連絡しーの。トッキーを呼んでもらった。
今気付いたけど、嵐山隊って若くない？逸材ばっかだなぁ。
なんてらおばさんじみた事を思考していれば、

佐鳥「Aさんだってまだ17でしょ？」

なんて佐鳥先輩に突っ込まれたのだった。

なんだ口に出てたのか。

『さとけん先輩には分からないんだい。』

佐鳥「その呼び方やめてって…！！！」

ツインスナイプ教わったのは私だからいいじゃないか。
可愛い後輩に囲まれながら楽しいお昼時を過ごしたのだった。