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24日目 ページ38

迅「孤月ぅ??」

孤月時代って…マジか、
そんな言葉を零しながら悠ちゃんは頭を抱えていた。

すこーぴおんって何だろう、


『すこーぴおんって何?』

迅「いや、いいよ。気にしなくて。ありがとうな」


私の頭を撫でてくれる悠ちゃん。
やっぱり、私の知っている悠ちゃんじゃない。

悠ちゃんはこんな風には笑わない。


トリオン体だとしたら、Aがトリガーを起動したってことよね。 とか、

孤月がセットされてるってことは死ぬほど昔のトリガーだぞ。とか、

元に戻る為にはやっぱりトリガーを調べてもらう必要があるんじゃないスか。とか、

Aの部屋見てくるわ!とか。


話題の中心にいるはずの私は全く意味が分からない。
元の私ってなに?

ぎゅう、と悠ちゃんの服を握り締めたら、
みんなと話していた悠ちゃんは私の方を向く。

迅「ん、どうした?」


『悠ちゃんも、変だし。皆知らないし。なんか、おかしいよ。本当に悠ちゃんなの、?』

見つめる瞳は私と同じ色だった。
靡く髪も、チラつく自分の髪色と同じ。


悠ちゃんらしき人は、ふっと目を細めて微笑んで、


迅「名前、迅A。血液型はおれと同じO型。サイドエフェクトは過去視。そして、同じ苗字だから

おれと家族。

そうでしょ」


あとおれは正真正銘の悠ちゃんだよ。と、後に付け足した。




ああ、やっぱり悠ちゃんだ。
そう思った。

あの笑った顔は、私の知っている優しい悠ちゃんだった。



何が何だか分からないまま、私のトリガーを持ってきたお姉ちゃん。

悠ちゃんにトリガー解除してみ、と促され
解除際に「またな」と頭撫でられた。




気付いた時には私はリビングに居て、
小南は泣き喚き、

居なかったはずの迅が玉狛に帰ってきていた。


何を問うても"さぁ"の一点張りだし、

何故か見つけたはずの昔のトリガーは奪われ。



よく分からない私の一日は終わりを告げるのだった。


サイドエフェクトで今日起こったことを知るのはまた少し経ってからの話。

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作者名:いちごおれ?? | 作成日時:2023年2月20日 23時

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