紅に染まれば ( 桃×赤 )

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＿＿＿＿桃side









赤「逢いたい…

3時に虹色公園で、じゃぁ！！！」





久々に耳に届いたシゲの声は

少し震えていた。





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急なシゲからの電話に

驚いてる自分は、返事もろくにせず…



いや、出来ずに無機質な機械音だけが

流れていた。









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冷静に考え直してみるけど

全っっっ然、分からんくて…









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桃「逢いたい…ってなんなん…」






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俺の頭の中はおかしくなりそうや。









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あの日シゲに酷いことをしてから

多くの月日が流れてったけど、




今までの人生の中で

一番濃かったと思う。









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照子さんに背中押されて…

花恋のことも振って、

独り身に戻って、




最後は流星を泣かせてまで…





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この恋は俺一人のものやない。









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シゲが俺のことどう思っていようが、

この恋にどんな形でもええから

蹴りをつけなあかん。







それが例え俺の望む形ではなくとも。







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支えてくれたみんなのために。






後悔したくない自分のために。








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靴を履いて道を駆け出せば

お日さんが眩しくて、

あほで単純な人間やから…





みんなが応援してるんちゃうかな…って

勝手に思ったりもした。







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もう少しで虹色公園








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やと、思ったんやけど＿＿＿＿＿

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