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33話 ページ34

彩side

氷月「学年中、七不思議は本当だったという噂でもちきりだ」

ナイトウォークの後は、入浴を済ませれば寝るのみ

けれどクラス毎に入る時間は決まっていて、俺らA組は一番最後だ

それまでの空き時間を利用して、Apexはさっきの現象について話していた

ま、俺は部屋についてる小さなバスタブに入るつもりだけど


『もう1度確認。本当にあの付近に藻とかそれらしきものはなかったんだな?』

氷月「保証する」

朔夜「これ、さっき汲んだ川の水」

差し出されたサンプルは、淹れる容器がなかったらしくビニール袋だった

中を見てもただの水、何の変哲もない


ザン「1人だけだったらたまたまそこに生き物がいたってことも考えられるけど、6人全員だもんなー」

氷月「単純に思い込みじゃないか?恐怖のあまり錯覚するっていうのはよくあることだ」

朔夜「もしそうなら物的証拠がないことになる」

ああ、証明することが難しいな


でも、と氷月はあまり興味がなさそうに椅子にもたれかかった

氷月「証拠がなくていいだろ。特に俺達が動く理由もないわけだし」

ザン「えー、せっかく氷月がやる気になってくれたと思ったのに。彩もまだ調査したりないだろ?」

『いや……心霊現象で結論づけるのは嫌だってだけで、そこまで積極的じゃない』

七不思議はよくわからないからこそ面白いものだろ

それを半減させてまで解きたい謎ではないな


ザン「……じゃああの班の人数の件は?それこそ調査すべきだろ。学校行事に部外者が入ってきたのかもしれないんだ」

『俺達じゃなくて教師の仕事じゃね?』

さっき朔夜が預かったバッグとブレスレットを返しに行ってくれた

その時にあの班が何をしようとしていたかは伝えてくれたはずだし、一緒に人数のことも話しただろう

今頃は正確な情報が教師に伝達されてるはずだ


しかし朔夜は少し考えるような素振りを見せる

朔夜「……怖がって誰にも報告しそうになかった」

氷月「え、恐怖は思い出したくないから黙り込むタイプ?」

おそらく、と朔夜が頷き、氷月はもはやあの教師に呆れていた

氷月「動揺しすぎだろ……。生徒の安全を考えれば報告の一択に決まってるだろうに。そろそろ風呂の時間だし、ついでにこの事は言っておく」

『任せた。ザン、今回は謎解きはなしだ。七不思議の方はやりたいなら1人という形でやってくれ』


冗談、とザンはタオルを放り投げてから流れるように掴む

ザン「お前らとやるから楽しいんだろ。諦めて大人しくしてる」

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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

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