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30話 ページ31

彩side

松清「事前に決めてある班の順番で並んで!」

買い物の時間が終わり、行事はナイトウォークへと移っていた

旅館の蛍光灯が外まで漏れているとはいえ、山の近くという事もあって外は闇に包まれている

少しでも明るくしようと生徒達の懐中電灯の明かりが入り乱れていた


朔夜「ここの班は前から2番目だし、迷惑にならないように早く行こう」

そうだな、割と通路が狭いから、邪魔になるわけにはいかない

4人でササッと移動して、一気に前の方までやってきた

コースは山の中で、15分ほど登った先にある広場を目指すというもの

街灯なんかは設置されておらず、文字通りの真っ暗闇だ

教師には脅かし役という仕事もあるが、それ以上に生徒の安全の監視が最優先事項だろうな


松清「あ、ちょっと君達!まだだよ!」

大きな声とともに、6人の足音が森の中に消えていく

どうやら出発の合図を待たずに最初の班が走り出してしまったらしい

ザン「幽霊に取り憑かれたからだったりして」

氷月「お前、よく飽きないな……」

もはや怒りを通り越して呆れを浮かべている氷月は、そう言うのみでそれ以上の反応をしようとしなかった


朔夜「今の班……誰も懐中電灯を点けていませんでしたよね?この暗闇じゃあ、危険だ」

もちろん、俺達以外の、という言葉を朔夜は省略していた

松清「そうなんだよ……。ちょっと時間は早いけど、君達も出発してくれる?それで、もしあの班を見かけたら、ちゃんとライト点けてって言ってほしいんだ」

4人同時に頷いて、森の中に足を踏み入れた


人探しなら、俺達にとってライトは邪魔なものだ

暗闇に目を慣らして探した方が見逃すものも少ない

でも今回、俺達の立場は探偵チームApexではなく、真白学園の生徒

教師は他人の子供を預かるということで、気が少なからず立ってる

それを刺激する必要はないだろう

ま、これくらいのハンデがあったって、ザンの気配察知能力があれば問題ない

ザンほどじゃないとはいえ俺らも気配には敏感だし

だから後ろから人が来ても、俺は冷静に対処できた


『先生。この道は砂利があって滑りやすい。しかもこの先は滝のすぐ近くにかかった橋を渡らなければいけません。そこも水が飛び散っていて滑りやすいでしょう。今のように後ろから生徒に近づけば、驚いて走り出してしまう子もいるはず。安全の面でやめた方が良いのでは?』

ザン「やっぱり、少しは驚く演技をしないか……?」

朔夜と氷月が、同時に頷いた

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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

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