28話 ページ29
彩side
松清「ヌメりもないし、ちゃんと乾いてるね。よし、合格。先に部屋に戻ってていいよ」
夕食も食べ終わり、食器洗いの最終チェックも松清先生に済ませてもらった
他の班の多くはまだ食事の最中で、もう食べ終わったのかと驚きの目でこちらを見ていた
ザン「この後は土産物屋で買い物タイムだったよな」
氷月「俺らにとっては絶好の調査タイムってことだ。どうせ何もないだろうけど」
まだまだ幽霊談義は続くらしい
幽霊といえば、と俺はそれとなく周りを見渡す
今差し掛かっている道は、ちょうど最初にザンが気配に反応した場所のすぐ近くだった
でも、全くもって変なところがない普通の場所なんだよなぁ
あの土産物屋との共通点もなさそうだし
朔夜「幽霊なら、買い物の時よりも肝試しの方が居そうなものだけどな」
ああ、買い物の後は班に分かれてナイトウォークだったか
『そういえばお膳立てとしては完璧な状況なのに、肝試しで幽霊を見たって話は聞かないな』
先輩の1人や2人くらい、そんな話をする人もいそうなものなのに
七不思議で霞んでいるのか?
ザン「答えになってるかはわからないけど、ナイトウォークってただ歩くだけじゃなくて脅かし役がいるらしい。正体はもちろん教師。けどこのためだけに他の学年の教師も来てるから、人数が予想できなくてそっちの対応で精一杯なんだとか」
え、嘘だろ
『つまり俺らは怖くもない暗闇を歩いたあげく、教師の方も対応しないといけないのか』
林間学校の肝試しというレベルだったら、どんな細工をされても絶対に驚かない自信がある
暗闇だから多少大根でも良いだろうが察知されたらされたで、なんかビミョーな空気になりそうだし……
どういう風に演技の手を抜こうか考えていると、氷月にため息をつかれた
氷月「お前は根が真面目すぎるし、ついでにお人好しすぎ。別に驚かなかったら驚かないで良いんだよ。教師だって面白がってやってるだけだろうし」
『……言われてみれば、そうだな』
なんで気付かなかったんだ、俺
氷月の言葉に納得していると、朔夜がボソッと呟いたのが聞こえた
朔夜「そういうところ」
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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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