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22話 ページ23

彩side

俺の後ろでビュンッと風が動き、車が接触ギリギリで通過したことがわかる

『危なかったな……』

タイミングが少しでもズレていたら御陀仏だった

安堵しながら体を起こすといつの間にか氷月、朔夜、ザンが駆けつけていた

朔夜「悪い。お前1人に任せてしまった」

氷月「一応救急箱持ってきてるけど、手当ては?」

ザン「無茶なことするなぁ」

一気に話しかけられた俺は苦笑し、翡翠ちゃんに目を向ける

『大丈夫だったか?怪我は?』

翡翠ちゃんはポカンとしていたけれど、俺の質問に勢いよく首を振った

元気そうだし、心配はいらないだろう

すぐに彼女のお母さんが慌ててやってきて、翡翠ちゃんに大目玉を食らわせていた

翡母「翡翠!だから危ないって何度も言ったでしょう!」

翡翠「ごめんなさい……」

へえ、この歳で言い訳もせずに自分の非を認めることが出来るのか

『偉いな……。翡翠ちゃんのお母さん、彼女も反省しているようですし、幸い怪我も無いようです。そこら辺にしてもらえませんか?』

そう言うと今度は俺に狙いを定められた

翡母「本当にありがとうございました!あなたが居なかったら今頃どうなっていたことか……」

ははは……お礼を言われるのには慣れていたつもりだったけど、これは勢いがすごいな

ザン「鳩、助けられて良かったな」

翡翠「え!?」

翡翠ちゃんは何故そんなこと知っているのかとマジマジとザンを見ていた

ああ、そういえばザンは子供好きだったな

どんな相手でも親しくなれる話術は、子供にも通用するらしい

俺がそう思いながら翡翠ちゃんのお母さんの話を聞いていると、朔夜がボソッと俺の横で呟く

朔夜「集合時間まで、あと2分」

それを先に言え!

『失礼、時間が迫ってますので。もし体調不良を訴えたら、病院に連れていってあげてください』

手短く挨拶をすると、俺らはダッシュでバスに飛び乗る

幸運にもバスは近くに駐車していたので、遅刻とは言われずに済んだ

座席について一息ついていると、松清先生の焦った声が聞こえる

松清「君、このバスに乗ったらダメだよ!」

前の方を見ると、翡翠ちゃんが何かを持って俺達の方へと歩いてきていた

翡翠「これ、誕生日プレゼントで買ってもらったの。お礼にあげる。色、合わせられなくてごめんなさい」

そう言うと俺に黒、白、紺、紫の計4つのブレスレットを握らせて、バスを降りていった

『気付かれてたんだな』

ま、せっかく貰ったんだ

大事に使わせてもらおう

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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

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