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17話 ページ18

彩side

若武の目は真剣だった

若「俺らはお前に退団してもらいたくない。しかしそれがアーヤが考えに考えた結果なら何も言わない。応援しよう。そこでお前は、KZの名誉会員になってもらう!」

若武の大声にみんながポカンと固まる

私はふふっと笑いながら言った

『やっぱり気取り屋だね』

私の言葉に、みんなが笑い出す

それで真剣なムードは一変、いつもの和やかなムードになった

若「俺は本気だぞ!?アーヤはどんな奴にも変えがたい価値がある!」

上「それが気取り屋だって言ってんだろ、バカ武」

私は笑いながらこっそり若武に感謝する

やっぱりこういうKZが好きだ

そして私が本当に大事にされていると感じられて、とても嬉しかった

『申し出はありがたいけど、名誉会員はちょっと。そもそも私は除名処分を希望してるから』

その言葉にみんなが私を見て声を揃える

KZ6人「却下」

うう……

忍「何もしてないのに除名処分なんて過激すぎるだろ」

小「それだったら僕、若武の案に賛成する」

そんなに優遇されていいのかなぁ

私が困ったように黒木君を見ると、察してくれたように微笑んでくれる

黒「じゃ、間をとって卒業は?」

卒業?

上「いいんじゃね?関係がなくなるわけじゃねーし」

翼「俺も賛成。受け入れやすい」

若「良い案だ。アーヤ、後日卒業証書送ってやる!」

忍「面白いじゃん。賛成」

小「僕もかな。アーヤは、それでいい?」

小塚君の問いで視線は私に集まる

正直、本当にこれでいいのかなって迷いはあった

私にとってはもったいなすぎるもの

みんな私に優しすぎるんじゃないかなって

でも私はその好意がとても嬉しかった

だからみんながそれでいいなら、私もそれを望みたい

『ありがとう。私もそれがいいな』

若「よし、決まりだ。アーヤ、卒業おめでとう!」



若「いつでもKZに来ていいからな」

翼「卒業したとしても仲間でしょ」

小「僕らもApexみたいになれるよう、頑張るよ」

忍「KZに誘ってくれてありがとな」

黒「連絡してくれたらいつでも行くよ」

上「またな」

みんなに見送られて、私は家の中に入った

バッグを見ると、もう事件ノートはない

ああ、本当にKZではなくなったんだとは感じながらも、それでも仲間だと言ってくれたみんなに感謝する

でも、ごめんね

私は暗い玄関にうずくまる

私、みんなに嘘をついた

KZとはもう関わらない

仲間だって言ってくれたけど、私は仲間でいられる人じゃないから

だから、さよなら

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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

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