検索窓
今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:37,995 hit

13話 ページ14

彩side

ザン「今回は被害者が自力で脱出したって設定だろ?なのにあんなに責めるように聞くなんておかしくね?」

事件も無事に解決し、俺はまた家から抜け出して3人が住んでいる家、通称Apex家で雑談をしていた

犯人が確保された後、いつものように事件の全貌とはいかずとも内容を説明したところ、本当に真実かと疑われたらしい

まあ、未来さんが俺達が助けに来てくれたと言わないでくれたとはいえ、あまりにもできすぎているので疑われるのは当然なのだが

もちろん俺達も罪に問われたくないのでシラを切った

氷月「犯人は双子の弟の方だった。兄の家に居候させてもらうのに罪悪感を感じ、手っ取り早く金を作ろうとして犯行に及んだらしい」

犯人はまず、未来さんの行動パターンを徹底的に調べた

その結果、毎週土曜日に同じ電車を利用することを突き止めた

けれど誘拐するには兄が邪魔だった

しかし同居人でもある兄に自分のアリバイはあると思い込ませれば警察も何もいえなくなるのでは?

そう考えた犯人は兄の潔癖症という面を利用した

犯行当日、犯人はわざとジュースを兄にこぼした

兄は潔癖症なためすぐ風呂に入る

しかも兄はかなりの長風呂だった

その間に犯人は未来さんを誘拐

自分の部屋に連れて行き、声を録音してから閉じ込める

すぐに公衆電話に向かい、あらかじめ調べておいた千里家の番号に電話をかけ、嘘の情報を流す

そして急いで帰り平然を装ったというわけだ

携帯電話を使わなかったのは例え履歴を消したとしても、詳しく調べれば千里家に電話をかけたことくらいわかってしまうからだろう

氷月「犯罪に手を染めなければ良い兄弟だったのにな」

ザン「全くだ。兄弟こそ大切にすべきだろうに」

__プルルルルル__

すると突然、リビングに置いてある固定電話の子機が着信を知らせた

ちなみに親機は探偵チームApexの事務所である書斎に置いてある

普通ならこんな夜遅くにと思う時間帯だが、ここは探偵事務所だ

事件があれば昼も夜も関係ない

ちょうど近くにいたザンが発信者番号を見る

すると、さっきまでリラックスしていた顔がみるみると青ざめていった

そしてかすれるような声で呟く

ザン「あいつだ……」

14話→←12話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。