2話 ページ2
彩side
上「これ、偽物だって可能性もあるだろ」
その言葉に、みんなが頷く
まあ、普通そう考えるのが自然だよね
確かに若武は有名だけど、Apexとは比べ物にならないもの
最もな上杉君の意見に、若武は首を振る
若「昨日秀名の帰りに、黒いパーカーを着た奴に手渡されたんだ。そいつ、すぐに逃げたから追いかけたが、見失った。思い返してみるとあのパーカーはどう見てもApexのものだ。間違いない」
忍「つまり、クロが直接接触してきたって事か?」
クロというのは、Apexのメンバー名にあたる
Apexは全員が本名不詳だから、わかりやすいように着ているパーカーの色で名前が付いているんだ
灰色のパーカーを着た、グレイ
濃紺のパーカーを着た、ネイビー
白色のパーカーを着た、ハク
そして、黒色のパーカーを着た、クロ
まあ、ファンの人が言い出した事だから非公式なんだけどね
若「おそらくそうだろう。これを機に、どうしたらKZが目立てるか、ヒントを貰うぞ。そしていつかApexのように目立ち、有名になる!」
その言葉にみんなが呆れた顔をする
小「結局そこに行き着くんだ……」
翼「まあ、若武らしいでしょ」
若武はそれを気にも留めずに高らかと指示を出す
若「来週は13時50分に、神無月喫茶店に集合だ。解散!」
その言葉で若武以外のメンバーは書斎を出る
黒「お邪魔しました」
島崎さんに挨拶をしてから、私達は外に出た
自転車のロックを外し、みんなの後をついていくように自転車を走らせる
しばらく走ってから、翼がみんなの意見を代弁するように口を開いた
翼「でもやっぱりあの手紙、不自然でしょ。本物だったら興味があるからってだけで正体がバレそうな事は避けたいはずだし、例え偽物だったとしても、若武はApexのファンなんだろ?その若武を騙せるほどの技術を仮に持っている奴がいたとしても、ただのいたずらでそこまでするとは思えない」
黒「まあ、な。SNSでApexの写真を見た事があるけど、あのパーカーは市販されてなくて、しかもかなり特徴的だ。若武先生が見間違うわけはないと思うね」
そして黒木君は大人っぽくフッと笑う
黒「どちらにせよ、神無月喫茶店に行く事は確定なんだ。考えても仕方ないし、有名人に会える事を楽しみにしていようぜ。もし偽物だったら、若武先生を慰めてやればいいんだからさ」
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HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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