覚醒 ページ2
『んぇ〜……朝？？』
ガチャンガチャンと音がする。
お母さんか起こしに来たのかな、珍しいな。いつも揺らしで起こしてくるのにな。
「やべえ。そろそろ人がきちまうゾ。早いとこ制服……」
う〜んなんて声の高いmother……
「ふな"〜〜〜〜！！」
辺りに熱が広がる。……ねつがひろがる？
『あっっっっつっっっっ！！！！えっ火事！？！？？』
余りの驚きに朝とは思えない声量がでる。自分の声は己でも騒がしいと思うからいつもは控えめにしているのだが今回は別だ！
「ギャーーーーーー！！！！オマエ、なんでもう起きてるんだ！？」
『へっ！？！しゃべる狸！？？かわい過ぎでは！！！？？？』
「誰がかわいい狸じゃーーーー！！！！俺様はかっこいいグリム様なんだゾ！」
目の前には青い炎とかわいい狸……と棺がいっぱいある部屋！？
しかも狸くんに服を要求された。やめてそんな一昔前の同人誌みたいに！！！
「どうじん……？？わかんねえけど、とりあえず制服寄越すんだゾ！」
『いやいややっぱ狸に丸焼きにされる夢はちょっと勘弁かもーーー！！！』
「だから狸じゃねーって言ってるんだゾ！」
めちゃくちゃ走って図書館っぽいとこについた。なんだこれ？？夢なら早めに醒めてほんとに
『うわっっ本燃える燃える！！！』
「丸焼きにされたくなかったら服を＿＿」
やべえ詰んだ、と目を瞑るとバチン！という爽快な音が図書館(？)に鳴り響いた。
「君、今年の新入生ですね？ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて！」
目の前には以下にも2次元に出てきそうな多分強キャラっぽい人。というか……
「さあさあ、とっくに入学式は始まってい」
『えっ背え高まって美しすぎでは！？！？？？そんなビジュアルいったい前世でどんな徳を積めばなれるのでしょうか！？！！？？』
「はい？」
あっやべ
『…扉、ですか？』
「……長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。」
今何かそっと目を瞑られた気がする。ありがとう名も知らぬ方！
ちなみにグリムはいつの間にか捕まっていた。
「さあさあ、行きますよ。」
『あ！その前に貴方のお名前を聞かせていただいても……？』
空間転移魔法など聞きなれない単語が耳に来たんだが。なんだそれは、流しておこう。
「まぁ、歩きながら説明してさしあげます。私、優しいので。」
あぁ〜^ちょっと図々しい人だ〜〜〜しゅき……
続く
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作者名：紫煙 | 作成日時：2021年11月1日 0時
