鯨23 ページ23
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高橋「どう？日本の大学慣れた？」
「あー。妹を彼女って間違えられる位には」
高橋「基準笑」
西田「友達は？」
「んー…国際色豊にできました」
関田「お前の友達はいつだって国際色豊じゃん」
「あー確かに」
外国語が話せる分、Aの顔付きも相まって、留学生やら色んな人が入学する大学じゃ、Aの場合確かにそうなってそう。
えーでも、ここから恋人とか出来たりすんのかな。Aの好みって良く分からないけど、でも恋人作るにしても、優先的なのってバレーになりそう。そうなれば、天秤に計られそうな予感も何となくする。
柳田「Aって好きなタイプとかあんの？」
関田「あ、それ俺も知りたい」
「タイプ…」
石川「先ず人に興味ある？笑」
「んー…。可愛いとか綺麗とかは思いますけど、それだけ」
関田「Aって何方かと言えば性格重視じゃね？」
山内「あー。一目惚れとかなさそう」
「ひとめぼれ…？」
Aって、言ってしまえば、人生をバレーボールに捧げた男だな。それも、自分は自分だってスタンスで生きてるから、人とのコミュニケーションも、大体がそれで成り立ってる。
人は人で自分は自分。だから、他者がどんな性格をしてても憶測だけど、そんな人なんだな位にしか思ってなさそう。
人付き合いの良し悪しはあるとは思うけど、でも、それを受け入れてる俺達も俺達で、Aはこう言う人間だって何をしてても思ってしまってるから、多分もう重症レベルで受け入れてる。
西田「ふしって好きになったら自分から言うタイプ？笑」
「多分言いますね」
山内「イタリア語で？笑」
「人によるんじゃないんですか？」
山内「まぁ、多言語話せるもんな笑
どんな人と付き合ったとしても、言語には困らなさそう」
小野寺「かっこいい笑」
石川「でもその分変な言葉教えるよね」
柳田「例えば？笑」
石川「日本語で最上級の悪口って言って教えてたよね、何か」
「あー、バルスですか？」
柳田「ジブリじゃん笑」
山内「しかも最上級の悪口www
日本語じゃなくない？笑」
「でもバルスってトルコ語で平和ですよ」
西田「何、ふしはトルコ語も分かるん？」
「気になって調べたら出てきました」
小野寺「バルス？笑」
「はい。でもスラングって意外と学べば面白いですよ？」
石川「なんかあった？」
「avere la bottega apertaとか」
柳田「意味は？」
「お店が開いてるって意味です」
石川「…あー、何だっけそれ笑」
「日本で言う社会の窓が開いてるって意味です」
小野寺「店、笑」
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作者名：LuV | 作成日時：2022年11月7日 12時
